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Tiプラスミド(Ti plasmid)または腫瘍誘発プラスミド(tumor inducing plasmid)は、アグロバクテリウム属の''A. tumefaciens''や''A. rhizogenes''が自身の遺伝子を植物に導入するために、必ずではないがしばしば用いる遺伝装置である。 アグロバクテリウムを28℃以上で成育すると、Tiプラスミドは消失する。このような細菌はクラウンゴールを形成できず、無毒型になる。pTiとpRiは配列の相同性をほとんど持たないが、機能的には似ている。Tiプラスミドは、その遺伝子で生産するオパインの種類により分類される。Tiプラスミドが生産するオパインの種類には、オクトピン、ノパリン、スクシナモピン、ロイシノピン等がある。 このプラスミドには、195個のタンパク質をコードする196個の遺伝子を持つ。また1つの構造RNAが存在する。このプラスミドは、206,479ヌクレオチド長でGC含量は56%、全体の81%がコード領域である。偽遺伝子は含まない。 遺伝子工学によるこのプラスミドの改変は、遺伝子組み換え作物の作成にとって非常に重要である。 ==毒性領域== 毒性領域の遺伝子は、''virABCDEFG''オペロンにまとめられる。このオペロンは、T-DNAの植物細胞への導入を仲介する酵素をコードする。 *''virA''は、植物組織が損傷を受けた際に漏れ出るアセトシリンゴン、シリンガアルデヒド、アポシニン〔Reconstitution of Acetosyringone-Mediated Agrobacterium tumefaciens Virulence Gene Expression in the Heterologous Host Escherichia coli. Scott M. Lohrke, Hongjiang Yang, and Shouguang Jin, J Bacteriol. 2001 June; 183(12): 3704–3711, 〕等のフェノール化合物と反応する受容体をコードする。 *''virB''は、孔/線毛構造を生産するタンパク質をコードする〔。 *''virC''は、overdrive sequenceに結合する〔。 *''virD1''と''virD2''は、T-DNA断片の繰返し配列の境を狙ったエンドヌクレアーゼを生産する。virD4は、共役タンパク質である。 *''virE''は、ヌクレアーゼの攻撃から守っているT-鎖に結合し、T-複合体が右端から〔通過できるチャネルを作るために〔、植物細胞膜に脂質を挿入する。 *''virG''は、''virA''によりリン酸化されるとすぐに〔コンセンサス配列と結合し〔、vir-遺伝子の発現を活性化させる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Tiプラスミド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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