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TrES-2 とは、太陽系から750光年離れた位置にある太陽系外惑星で、GSC 03549-02811 と呼ばれる恒星の周りを公転している。質量と半径から木星と似た組成を持つ巨大ガス惑星だと考えられているが、木星とは異なって恒星の至近距離の軌道を運動しており、ホット・ジュピターに分類される。系外惑星探査機ケプラーの観測視野に含まれていることで知られる〔。 == 性質 == TrES-2は、惑星が恒星の手前を横切る際の減光を捉える方法(食検出法)を用いて2006年8月21日に発見された。観測に用いられたのはアメリカ・カリフォルニア州パロマー天文台のSleuthとアリゾナ州ローウェル天文台のPSSTで、いずれも大西洋両岸系外惑星サーベイ (TrES) の観測網を構成する口径10mの望遠鏡だった。同年9月8にはケック天文台による追認観測が行われ、惑星の存在が確実になった。 TrES-2の研究は継続的に行われている。2007年の論文では、恒星・惑星のパラメータがより正確なものに改められた。2008年8月には、惑星が順行軌道を公転しており、惑星の軌道平面と恒星の赤道面との成す角は-9±12°であるという研究成果が発表された。同年9月にはTrES-2の主星が連星であることが発見され、各種パラメータの見直しが行われた。 2011年にはTrES-2が恒星の光を1%未満しか反射しない非常に黒い天体だという観測結果が発表された。これは、惑星の大気が高温に達しているため反射率の高い雲が存在できない一方で、大気に含まれるガス状のナトリウムやカリウム、酸化チタンなどが光を吸収するためだと考えられている。ただしこれらの要因だけでは低い反射率を完全に説明するのは難しい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「TrES-2」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 TrES-2b 」があります。 スポンサード リンク
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