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三畳紀(さんじょうき、)は、現在から約2億5100万年前に始まり、約1億9960万年前まで続く地質時代である〔仲田崇志「地質年代表-中生代」 〕。トリアス紀(トリアスき)と訳すこともある。三畳紀の名は、南ドイツで発見されたこの紀の地層において、赤色の砂岩、白色の石灰岩、茶色の砂岩と堆積条件の異なる3層が重畳していたことに由来する。 中生代の最初の紀であり、ペルム紀(二畳紀)の次、ジュラ紀の前にあたる。開始および終了の時期は、研究者やその学説によって、いずれも互いに1000万年前後の年代差がみられる〔速水格は約2億4200万年前から約2億800万年前までの約3400万年間を想定しているが、重慶自然博物館(中華人民共和国)製作の図録『掘りたて恐竜展 展覧会図録』では2億4800万年前から2億600万年前までと説明している。なお、約2億5100万年前に始まり、約1億9960万年前までとしているのは仲田崇志である。〕。 == 編年と時期区分 == 「三畳紀」の名称は冒頭に掲げた通り、二畳紀(ペルム紀)の上層に、上位より、 *コイパー砂岩 *ムッシェルカルク *ブンテル砂岩 の3層が重畳していることにより、ドイツの地質学者フリードリヒ・フォン・アルベルティ(en)が1834年に命名したことに由来する〔速水(2004)〕〔浜田・益富(1966)pp.77-83〕。 しかし、実際にはドイツ周辺の海成層は三畳紀中期に属する年代のものに限られるため、三畳紀全体を通しての編年にはアルプス山脈、ヒマラヤ山脈、および北アメリカ大陸北部における海生動物の化石に富む地層も併用され、これらを標準として国際的な時期区分が設定されている。以下、一般的な3期6階の国際的時期区分を示す〔。なお、括弧内にはドイツ周辺の地層との関係を示している。 *前期 *スキティアン階(ブンテル) *中期 *アニシアン階(ブンテル/ムッシェルカルク) *ラディニアン階(ムッシェルカルク/コイパー) *後期 *カーニアン階(コイパー) *ノリアン階(コイパー) *レーティアン階(コイパー/レエティク) ヨーロッパにおいて、ブンテルは浅い凹地に堆積した色鮮やかな堆積物を含有する系列、ムッシェルカルクは貝類化石をともなう石灰岩系列で、コイパーは、厳しい乾燥を示す岩塩と石膏の層をともなう大陸の堆積物の系列として知られてきたが、こんにちでは第4の系列としてレエティクが含まれ、三畳紀最新の地層に位置づけられている〔クルテン(1983)pp.95-99〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三畳紀」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Triassic 」があります。 スポンサード リンク
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