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UF-XS : ウィキペディア日本語版
UF-XS[ゆーえふえっくすえす]

UF-XSは、日本航空機メーカー新明和工業が製作した実験用飛行艇
== 開発 ==
第二次世界大戦以前、日本の航空技術は急成長を遂げたが、敗戦によってGHQ SCAPが占領すると、日本人の航空の運行、製造、研究を一切禁止した。7年後に解禁されるが、その間に世界の航空機技術は格段に進歩していた。
ところが、アメリカ合衆国では日本から持ち帰った二式大艇を飛行実験したところ、アメリカやイギリスの同時期の飛行艇よりも優れていたことが明らかになり、驚いたグラマン社やマーチン社は1958年昭和33年)に、二式大艇を製作した川西航空機の後身、新明和興業(現新明和工業)に対して、自社の飛行艇の改造実験を行うように求めた。
一方、かつて川西で活躍した技術者、菊原静男1953年(昭和28年)から社内で飛行艇の構想を練っており、1957年(昭和32年)には防衛庁に対し、飛行艇の実験機を作らないかと持ちかけていた。これを受けて防衛庁でも飛行艇の実用化を検討して、1960年(昭和35年)には、新型飛行艇を対潜哨戒機として使用する案がまとまった。すでに菊原は新型の波消し装置を付けた模型飛行艇の試験でグラマンとマーチンから高い評価を得ており、日本独自の優秀な飛行艇を作り、海外にアピールする好機だと捉えていた。
菊原の考えた新型飛行艇は、波高3メートルでの離着水能力と高揚力装置を備えた挑戦的なものだった。興味を持ったグラマンは、菊原の技術を将来的に自社に取り入れられると考え、気前良く米海軍向けのUF-1救難飛行艇〔グラマンG-64「アルバトロス」飛行艇。元は空軍のSA-16Aとして製造された機体〕1機を提供した。新明和は当時の金額で約7億円をかけ〔「表紙説明 夢の飛行艇"UF-XS"」『科学読売』1963年10月号 讀賣新聞社〕、UF-1を基に艇底を自社開発の試作品に変更、垂直・水平尾翼を採用予定の試作品に取り替え、主翼を延長してエンジンを4機に増設した実験飛行艇UF-XSを製作した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「UF-XS」の詳細全文を読む




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