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Uマチック : ウィキペディア日本語版
Uマチック[ゆーまちっく]

Uマチック(ユーマチック、''U-matic'')とは、家庭用として初めてカセットにテープが収められた、U規格ビデオテープレコーダソニーにおける商標。テープ幅19mm(3/4インチ)のカセット・テープを使用する〔。名称はそのローディングの形がUの字に似ていることからつけられたと言われる。
オープンリールと違い掛けかえなどのわずらわしさが無いカセット方式は、多くの人の注目を浴びる。
== 概要 ==
1970年にU規格がソニー・松下電器産業日本ビクターの3社で規格化され、ソニーではUマチックとして商品化された。
特に業務用の「BV(Broadcasting Video)シリーズ」は、カセットテープ方式の容易さと即時性から報道現場に変化をもたらし、そのテープローディング技術はフィルムからビデオテープレコーダ(VTR)へ変遷していく流れの基礎となった〔ソニービジネスソリューション株式会社「放送業務用制作機材の歴史」 〕。「映画・演劇のカンヅメ時代」発表当時、芸能界でも多くがこのカセットビデオを購入。バッキンガム宮殿にも納入された。
正確な用法ではないが、ソニー以外の他社のU規格VTRも、ソニーの商標であるUマチックを呼称に用いて、一般にUマチックVTRとよばれる。正式名は「3/4型U TypeヘリカルVTR」であるが、単にUマチックあるいは、業務用放送局の現場の俗称として「四分三(しぶさん)」などとよばれ、汎用型として初めて広く世界的に普及したカセット型ヘリカルVTR(ヘリカル・スキャンVTR、英語名:helical scanning type VTR)となった〔。
信号記録は、輝度信号がFM記録方式、色信号は低域変換直接方式で、1975年のベータマックスの原型である〔。
当初は民生用または、一般業務用のVTRだったが、比較的小型軽量で取り扱いが容易であったことと、当時タイムベースコレクタ(TBC)が開発されヘリカルVTRの放送が利用可能になったことから、アメリカの三大ネットワーク局であるCBSが目を付けて、ソニーに携帯型を開発依頼し、ニュース電子取材システム(ENG)の主力VTRに採用して大成功を収めた〔。このため、1975年ころから世界的にニュース取材用として普及し、テレビ放送のフィルムニュースから取って代わる立役者となった〔。
規格の詳細についてはU規格を参照。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Uマチック」の詳細全文を読む




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