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V9990(E-VDP-III)は、アスキーとヤマハが共同開発したVDPである。1992年に発表された〔『MSX・FAN』1992年5月号〕。1990年発表のMSXturboRないしはその後継で採用される予定だったが、1991年に発売のMSXのFS-A1GTには開発が間に合わなかったと言われ〔『MSX・FAN』1995年2月号、p.90。〕、遂に公式に採用されることはなかった。パッケージは128ピンQFP。 従来のMSXで採用されていたVDPのV9958と比較して、グラフィック機能が格段に向上し高速化されたが、V9958シリーズとの互換性はない。 グラフィック画面は640×480ドット(いわゆるVGA)に対応した。これが家庭用TVで表示できる。さらに2画面重ね合わせができ、かつ独立全方向スクロール可能。16ドット四方のスプライトは125個同時表示可能となった。最大32,768色表示可能。また32,768色中16色表示のパレットモードも搭載。 動作速度はCOPYコマンドでV9958の23倍。またバスも高速化された。 これがMSXturboRに間に合っていれば、FS-A1ST/GT内蔵のワープロや、FS-A1GT内蔵のGUIのMSXView、その他のソフトも高速化されていた可能性がある。 == 出典 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「V9990」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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