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VEGFR ( リダイレクト:血管内皮細胞増殖因子受容体 ) : ウィキペディア日本語版 | 血管内皮細胞増殖因子受容体[けっかんないひさいぼうぞうしょくいんしじゅようたい] 血管内皮細胞増殖因子受容体(けっかんないひさいぼうぞうしょくいんしじゅようたい、英:Vascular Endothelial Growth Factor Receptor、VEGFR)とは受容体型チロシンキナーゼの一種であり、リガンドである血管内皮増殖因子(VEGF)は血管内皮細胞の増殖・遊走の促進、血管透過性の亢進、単球・マクロファージの活性化などを引き起こすが、VEGFRはこれらの作用発現に関与している。VEGFRにはVEGFR-1、VEGFR-2、VEGFR-3の3種類に加えて、可溶性VEGFR(Soluble VEGFR)としてsVEGFR-1、sVEGFR-2およびsVEGFR-3が知られている。VEGFR-1およびVEGF-2は血管内皮細胞に発現し、血管新生の過程において中心的な役割を担っているが、VEGF-3はリンパ管に発現して、その発生に関与している。また、細胞膜タンパク質であるニューロフィリンがVEGF-Aの選択的スプライシング産物であるVEGF165に対して結合能を持つことも報告されている〔Soker S, Takashima S, Miao HQ, Neufeld G and Klagsbrun M.(1998)"Neuropilin-1 is expressed by endothelial and tumor cells as an isoform-specific receptor for vascular endothelial growth factor."''Cell.'' 92,735-45. PMID 9529250〕。 == 遺伝子・分子構造 ==
VEGFRはそれぞれ類似した構造をとり、血小板由来成長因子(PDGF)受容体や幹細胞因子(SCF)受容体(c-kit)等の分子とも相同性を有する。VEGFR1とVEGFR2の分子全体の相同性は43.2%であるが、中でも細胞内領域のチロシンキナーゼドメイン内に存在するキナーゼ挿入配列は最もよく保存されており、キナーゼ挿入ドメインにより2つの部分に分けられる。これらのアイソフォームは細胞外領域に7つの免疫グロブリン(Ig)様ドメインを有する受容体型チロシンキナーゼであり、第2および第3のIg様ドメインはリガンド(VEGF)との結合に、第4-第7のIg様ドメインはVEGFRの二量体形成において重要である。これらの受容体の中にはVEGFと類似した分子構造を有する胎盤成長因子(PlGF)とも結合能を有するものも存在する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「血管内皮細胞増殖因子受容体」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 VEGF receptors 」があります。
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