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Vmlinux
Linuxシステムにおいて、vmlinuxとは、内部にLinuxカーネル本体を包含する静的リンクされた実行ファイルである。ELF、COFF 、a.outのような実行可能バイナリ形式に準じた形式が利用されるが、通常の実行可能バイナリと異なりカーネル(のexecシステムコール)が対応している形式ではなく、ブートローダーが対応している形式でなければならない。''vmlinux''ファイルはカーネルデバッグ、カーネルのシンボルテーブル生成、またはその他の用途で利用される。通常、コンパイラが生成するバイナリから、さらに全てのシンボルを取り除き、圧縮をかけ、用ヘッダ、ブートセクタ、BIOS用ローレベルブートセットアップルーチン、自己伸長ルーチンなどを追加して最終的に、ブート可能なイメージが完成する(ブート用に付加的な部分を追加し、圧縮(オプション)したカーネルのことをカーネル''イメージ''〔 〕と呼んで区別する場合もある)。 通常はカーネルのビルドが正常終了すると、(ビルド完了後には同名や類似した名前の中間ファイルが幾多もあるため注意が必要であるが、)ソースコードのトップディレクトリにこのファイルが存在する。 == 語源 == 古くから、UNIXのカーネルイメージはunix というファイル名であり、cp (作成したイメージのファイル名) /unix のようにコピーしてインストールされていた。BSDで仮想記憶が実装され、仮想記憶をサポートしたカーネルであることを示すvm-という接頭辞を付けvmunixという名前が使われるようになった。''vmlinux''という名前はそのvmunixを基にした命名法によるものである。さらにLinuxでは圧縮イメージという機能も追加され、''vmlinuz''という名前が付けられた。vmlinuxを圧縮したものであることを表す文字z(zipped)を後尾に付している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Vmlinux」の詳細全文を読む
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