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Vガンダム : ミニ英和和英辞書
Vガンダム
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


Vガンダム ( リダイレクト:機動戦士Vガンダム ) : ウィキペディア日本語版
機動戦士Vガンダム[きどうせんしヴぃくとりーがんだむ]

機動戦士Vガンダム』(きどうせんしヴィクトリーガンダム、MOBILE SUIT VICTORY GUNDAM)は、サンライズ制作のテレビアニメであり、『ガンダムシリーズ』の1つ。1993年(平成5年)4月2日から1994年(平成6年)3月25日まで全51話がANN系で毎週金曜日17時00分 - 17時30分に放送された。「Vガンダム」、「Vガン」と略される。平均視聴率は3.92%。
== 作品解説 ==
ガンダムシリーズのテレビアニメとしては第4作目にあたるテレビシリーズ。SDガンダム世代の小学生に受け入れやすくするため、主人公の年齢は13歳と従来のシリーズから引き下げられ、同じ理由から旧作ガンダムを知らない世代でも理解できるよう、旧作とはほとんど関連を持たない内容になっている〔『トイジャーナル』誌 1993年3月号〕。これまでのテレビシリーズでは、物語の出発点がスペースコロニー(宇宙)であったのに対して本作では地球となっているが、これは「ガンダム=宇宙」というイメージを払拭するためである〔角川書店『ニュータイプ』誌 1993年4月号における、インタビューでの冨野由悠季のコメントより。〕。こうした意図から物語開始から1クール近くにわたってヨーロッパが舞台となっており、主人公達が宇宙に上がるのは15話である。
監督の富野由悠季によると、本作はテレビアニメの原点に戻って、楽しいロボットアニメ、かつ当時の子供に流行のRPGを意識し、主人公が中心のシンプルかつマンガチックな作品を目指していたという〔『ニュータイプ』誌 1993年2月号〕。物語序盤は明朗活発な主人公ウッソ・エヴィンが幼なじみのシャクティ・カリンや憧れの女性カテジナ・ルースを守るためにガンダムに乗り込み、トリッキーな戦法で敵を打ち負かすというシンプルな活劇としての方向付けがなされていた。しかし物語が進むにつれ、宗教を背景とした民族主義など重いテーマに比重が置かれるようになっていく。序盤に部下をガンダムに殺され、復讐に燃えていた敵の部隊長が、ガンダムのパイロットがまだ子供であることに驚愕し、「子供が戦争をしてると、みんなおかしくなってしまう」と言い残して自決するが、ストーリーが進むにつれ、その言葉の通りに登場人物の多くは戦争という特異な環境にさらされ続けた結果、精神的に追いつめられていき、捕虜にした主人公に拷問と称して手錠をかけたまま二人で入浴し、自分たちの仲間になるように強要する女性や、女性の上司が主人公を惑わすために女性部隊に裸に近い格好でガンダムと生身で戦うように強要するなど、奇怪な行動をとるようになっていく。また、ギロチンで主人公の仲間の首がはねられたり、敵のパイロットが非武装の民間人の虐殺を楽しむような描写や、戦闘の際に機体を破壊するのではなく、コクピットを潰したりビームサーベルで中のパイロットを焼き殺すなどの残酷描写がある。未成年の多くが視聴できる時間帯であるにもかかわらず性的な描写も見られる。
元々自身の作品を褒めること自体稀である富野だが、本作については後年のDVDボックスが発売された際、付属のブックレットに掲載された富野のインタビュー記事において「このDVDは、見られたものではないので買ってはいけません!!」と記述している。(『機動戦士Ζガンダム』のDVDにおけるインタビューでも同様のコメントをしている)。尚、これは本文中において「本当にそういうポスターを張り出してみると、このDVDはきっと凄く売れるでしょう」と締めくくられてる。また、Blu-rayボックス発売発表時にも「全否定したいと思っている作品。このような結果になったのは、全て監督(自身)の責任である。何かの間違いでこのBlu-rayを見た人は、何がダメなのかを探してみて欲しい。そこから気付ける人が1人でもいればBlu-rayとして出した意味がある」とコメントしている〔PRODUCT(商品情報)機動戦士Vガンダム公式サイト 、2015年3月14日閲覧〕。一方で、逢坂浩司によるキャラクターデザインは本作の救いだったと語っている。また、本作の結末について『機動戦士Vガンダム大辞典』では「とっても好きなエンディングなんですよ」と語っているが、他方『∀の癒し』では「現実に対する恨みつらみをこめたもので、何より作品として終わらせるというものになっていない」とも語っている。
主役機Vガンダムのデザインにはカトキハジメを起用。シンプルなデザインながら、合体変形機構を持つ玩具性の高いものとなった。敵メカニックは宇宙人をコンセプトとしており、ビームローター、MS乗用一輪車、巨大バイク戦艦など、従来とは一線を画す設定が取り入れられた。特徴的なネコ目状のカメラアイは遮光器土偶がモチーフとなっている〔『GREAT MECHANICS. DX7』(双葉社)〕。
音楽は千住明が担当し、本作のサウンドトラックは、アニメとしては当時珍しいフルオーケストラを起用した。スタッフはもちろん作曲家を褒めることもほとんどない富野は、曲の収録風景を見学に行って「幸せだ」と感じたという。千住は「Vガンダムを担当するに当たって、自分のもつ引き出しをすべて出し切るつもりで臨んだ」と語っている。また千住はアルバム「機動戦士Vガンダム〜交響組曲第二番 THOUSAND NESTS」(演奏:ポーランド放送管弦楽団、指揮:アンソニー・イングリス)を自身の代表作として語っている。オリジナルサウンドトラックはCDで3枚が発売されており、千住の手がけたサウンドトラック以外にも、1巻の「野辺の花」の後半パート(前期オープニングテーマ「STAND UP TO THE VICTORY〜トゥ・ザ・ヴィクトリー〜」のアレンジ版、次回予告で使用)や、挿入歌「ひなげしの旅のむこうに」「いくつもの愛をかさねて」などが収録。ただし、上記の「野辺の花」のピアノバージョンなど、未収録曲が10曲ほど存在する。
ウッソ役には当時19歳の新人で、本作が声優デビュー作となる阪口大助が抜擢された。また、次作『機動武闘伝Gガンダム』の主人公ドモン・カッシュを演じる関智一がトマーシュ・マサリク役で出演。関は、本作が声優としての本格デビュー作に当たる。このほか各話のゲスト声優にも『新機動戦記ガンダムW』のヒイロ・ユイを演じた緑川光など、後の平成ガンダムシリーズ3部作のメインキャラクターを演じる声優が数多く出演している。
アイキャッチはハロとウッソの愛犬フランダースが、回が進むごとに動き出すアニメーション形式が取られている。
提供クレジットはリガ・ミリティアのメンバーが集合しているイラストになっている〔「機動戦士ガンダムZZ」まではブルーバック。〕。
制作時の仮題は「新機動戦士ビクトリーガンダム」。第1話の絵コンテはこのタイトルになっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mobile Suit Victory Gundam 」があります。




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