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W400 ( リダイレクト:カワサキ・W ) : ウィキペディア日本語版
カワサキ・W[だぶりゅー]
W(ダブリュー、ダブル)とは、川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニーが製造販売していたオートバイの車種である。カワサキの由緒あるシリーズ車種であり、一時期の製造中断を挟み新型車として再び発売されている。
== モデル一覧 ==

=== 650-W1 / W2 / 650RS-W3 ===

原型は目黒製作所(メグロ)がBSA A7シューティングスターに範をとり製作していた1K(通称スタミナ)という車両であった。メグロがカワサキとの業務提携を経て吸収合併された時点で1Kのクランク周りの弱さ(BSAそのままの弱点であった)を改善したK2(497cc)となる。
その後高速時代に対応させるため624ccに拡大し1966年に650-W1として発表された。当時としては最大排気量のオートバイであり、そのエンジンと独特の排気音がもたらす迫力により人気車種となった。また北米輸出専用として、ツインキャブ仕様のW2SSや、ストリート・スクランブラータイプのW2TTというモデルも生産されている。
ちなみに今では考えられないことであるが、W2TT初期型にはマフラーのサイレンサー内にバッフルが付いていない。これはエンジンの特性を殺してしまわないための標準仕様であった。国内向けとしてはツインキャブのW2SSが650W1S(スペシャル)として発売、また、W1Sまではメグロ時代の設計を踏襲して右足シフト(踏み込み式)・左足ブレーキであったが、1971年に発表されたW1SA以降は現在の左足シフト・右足ブレーキに変更されている。
そして1973年に400RS、750RS(いわゆるZ2)と併せ3機種でRSシリーズとして発表された650RS-W3では前輪のダブルディスクブレーキ等車体、電送装備を近代化、若干のマイナーチェンジをして翌1974年にW3Aとなりこれをもって初期のWシリーズは生産終了となった。
このシリーズは当時から型式や機種名からきたニックネームで「W1(ダブワン)」「W1S(スペシャル・エス)」「W1SA(エスエー)」「W3(ダブサン・ダブスリー)」と呼び分けられることが多く、シリーズに共通している英国風デザインの車体、直列2気筒のバーチカルエンジン、そしてエンジン下にあるメグロの血を受け継ぐ独特な形状のクランクケースにより多気筒、高性能化が進む当時の国産オートバイの中でも独自の存在感を放ち、カワサキの伝説的オートバイとしてZシリーズマッハ(H、S、KH等の空冷3気筒系)シリーズに並び現在でも愛好家は多い。
一方、カワサキが主要マーケットとした北米地域では発売当時より「BSAの兄弟車」などとデザイン面での評判が芳しくなく、また、特に高速走行時に発生する振動が凄まじく、オイル漏れや各種の部品脱落の苦情が絶えなかったことなどにより、販売成績的には後のH1(マッハIII500)Z1に比べると見劣りのするものであった。そのため英車のコピーという範疇を出ない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「カワサキ・W」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kawasaki W650 」があります。




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