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物理学、特に量子力学において、WKB近似(-きんじ、)、またはWKB法とはシュレディンガー方程式の半古典論的な近似解法の一つ〔 L. D. Landau and E.M. Lifshitz (1981), chapter.VII〕〔猪木、河合(1994), 第10章〕。プランク定数を古典力学と量子力学を結びつける摂動パラメーターとみなした摂動であり、古典力学と量子力学の対応関係を説明する新たな観点を与える。WKBの名は、量子力学の研究の中で理論の発展に寄与した3人の物理学者(Wentzel)、クラマース(Kramers)、(Brillouin)らの頭文字に因むものである。なお、応用数学者で地球科学者であるジェフリーズ(Jeffreys)も独自にこの手法を考案し、多くの問題に適用したことから、その名を加え、WKBJ近似とも呼ばれる。WKB近似は最高階の導関数に摂動パラメーターが乗じられた特異摂動問題を扱う手法の一つであり、シュレディンガー方程式のみならず、より一般的な線形微分方程式の特異摂動問題にも応用される〔柴田(2009)〕。 == 概要 == プランク定数(または)は、量子力学を特徴付けるパラメーターであり、とする極限では、量子力学は古典力学に移行することが期待される。WKB近似では、量子力学の基本方程式であるシュレディンガー方程式について、その解をの形で仮定し、をの摂動級数として展開する。このとき、の1次の項までをとる近似を行うことから、半古典近似もしくは準古典近似とも呼ばれる。なお、の極限ではは作用積分としての意味を持つ。WKB近似により、古典論的に粒子が到達可能な領域での近似解と、古典論的に粒子が到達不可能ではあるが、量子論的なトンネル効果によって存在可能となる領域での近似解が得られる。この二つの領域を隔てる転回点と呼ばれる特異点では、二つの領域での解を結ぶ必要があり、接続の問題が現れる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「WKB近似」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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