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WiGig (Wireless Gigabit、ワイギグ) は、60GHz帯の無線通信規格であり、2009年12月に最初の正式仕様が決まった、業界団体が主導する短距離高速デジタル無線伝送用の世界的な規格である。 比較的利用の少ないミリ波に属する60GHzの電波帯を使用することで、7-9GHzもの広い帯域を使い、最大では7Gビット/秒の高速デジタル無線伝送を行うものとされる。 従来の無線通信方式に比べて通信可能な距離は10mほどと短いが、HDTV動画の実時間での非圧縮伝送が可能な大容量・高速通信が特長である。直進性が強い為に遮蔽物を越えられないが、複数のアンテナによる指向性制御を取り入れることで送受信特性を向上させる 〔蓮田宏樹著、『ミリ波通信にIntel社が殴り込み 最大で7Gビット/秒の「WiGig」が正式策定』、日経エレクトロニクス2010年1月25日号〕。 == 規格概要 == === version 1.0 === 2009年12月10日にWireless Gigabit AllianceはWiGig version 1.0の正式規格の仕様が確定したと発表した。 以下にその特徴を示す。 * 最大データ伝送速度:7Gビット/秒 * 802.11のMACレイヤーに補足と拡張を行い、IEEE 802.11と後方互換性を持つ * 物理レイヤーはWiGig機器間での低電力と高速の両方を可能にし、ギガビットの速度を保証する * プロトコル・アダプテーション・レイヤーがPC周辺機器用とHDTV用、モニターとプロジェクター用の、データバスを含む個別のシステム・インターフェースに対してサポートするため、開発が行われている。 * ビームフォーミングをサポートすることで10mほどの距離での確実な通信を可能にする * WiGig機器のために先進のセキュリティと電力制御を幅広く採用する〔 WiGig version 1.0 Specification Highlights〕 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「WiGig」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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