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XGworks(エックスジーワークス)とはヤマハのMIDIシーケンスソフトである。同じくヤマハ社の提唱するXGフォーマットのシンセサイザーのパラメータを編集する機能を備えており、親和性が高い〔『DTMハンド・ブック』 p148〕。 初心者向けの派生ソフトである「らくらく作曲名人」「めちゃらく作曲名人」、XGworksをもとにデジタルオーディオワークステーションとして登場した「SOL(ソール)」についてもここで記す。 「SOL」と「XGworks」シリーズの生産は2008年3月に完了、サポートも2009年3月をもって終了させると発表された。 == XGworks V1.0~V4.0 == プラットフォームはWindows(95以降)。以下は主に最終版であるV4.0について述べる。 XGworksでは数小節分のパート譜を''ブロック''とし、このブロックを大域的な''トラックビュー''ウインドウ(いわば総譜)上で作成、移動、複製を行い、楽曲を構成して行く〔『DTMハンド・ブック』 p149〕。''リンクブロック''の作成を指定すると、既存の任意のブロックのリンクを作成することができる。参照元(オリジナル)のブロックが編集されると、作成されたリンクブロック全ての内容が同期する。ドラムパートなどで繰り返しが非常に多い場合や、ユニゾン、ディレイなど、活用の幅は広い。また、ブロックの複製やリンクとは別に、トラックビューウインドウに各種反復記号を配置することで、全てのトラックの演奏位置を制御する事が可能である。これにより、より生の譜面に近い、直感的なデータ記述が可能となっている〔ただし、凝った演奏データを作成するには、やはり手動でコピー&ペーストを繰り返さざるを得ない。〕。 各ブロックは音符入力・ピアノロール入力・数値入力・ドラム譜〔ただし、一般にDTMで使用されているものは、通常のドラム譜とは大分違う。〕で編集可能であり、コントロールチェンジ編集セクションは同時に3パラメータを変更可能。さらに、多彩なジャンルを網羅した自動伴奏機能を搭載している。その他の主な機能としてメロディにあわせた伴奏を自動的に付けられる「オートアレンジャー」、波形編集ソフトウェア「Wave Editor TWE」、MUシリーズなどのXG音源を視覚的に操作できる「XGEditor」〔この機能では他社の音源はサポート外であるが、エクスクルーシブを直接入力する、外部の音源エディタを使用する、などの手段で、XG音源以外も問題無く使用可能。〕、マイクに向かって歌うだけでMIDIデータに変換される「ボイストゥスコア」、ギターの和音入力などを搭載。ほとんどのソフトはMIDIエディットをピアノロールで行うが、XGworksは、譜面画面で編集できる貴重なソフトである。 「HELLO!MUSIC!」シリーズのメインアプリケーションとしてバンドルされる他、機能削減版の「XGworks Lite」が音源モジュール単体にバンドルされる。 V4.0にてWindows NT/2000に対応。「XGEditor」の対応音源にMU2000/MU1000が加わった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「XGworks」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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