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Β酸化 : ミニ英和和英辞書
Β酸化[か]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さん]
 【名詞】 1. acid 
酸化 : [さんか]
  1. (n,vs) oxidation 
: [か]
 (suf) action of making something

Β酸化 : ウィキペディア日本語版
Β酸化[か]

β酸化(ベータさんか)とは脂肪酸代謝において脂肪酸を酸化して脂肪酸アシルCoA(fatty acyl-CoA; 脂肪酸と補酵素Aチオエステル)を生成し、そこからアセチルCoAを取り出す代謝経路のことである。β酸化は4つの反応の繰り返しから成り、反応が一順するごとにアセチルCoAが1分子生成され、最終生産物もアセチルCoAとなる。脂肪酸アシルCoAのβ位において段階的な酸化が行われることからβ酸化と名付けられた。β酸化は脂肪酸の代謝の3つのステージ(β酸化、クエン酸回路電子伝達系)の最初1つであり、生成されたアセチルCoAはクエン酸回路に送られ、CO2へと酸化される。動物細胞では脂肪酸からエネルギーを取り出すための重要な代謝経路である。植物細胞においては発芽中の種子の中で主に見られる。1904年ヌープによって発見された。
==脂肪酸の動員==
生物がエネルギーを取り出すために利用する脂肪酸やグリセロールは、脂肪細胞に貯蔵されたトリアシルグリセロールなどのエステルから得る〔H. Robert Horton 他 著『ホートン生化学(第3版)』鈴木紘一・笠井献一・宗川吉汪 監訳、東京化学同人、2003年9月、p.362-371、ISBN 4-8079-0575-9〕。トリアシルグリセロールは細胞中に脂質滴として凝集しているため、細胞質浸透圧を上げることなく存在でき、また水和もされない。また同じ質量たんぱく質糖質の2倍以上の完全酸化エネルギー(有機物二酸化炭素と水まで酸化したときに得られるエネルギー)を持っている〔David L. Nelson, Michael M. Cox 共著 『レーニンジャーの新生化学[下]‐第4版‐』 山科郁男 監修、川嵜敏祐ほか 編、廣川書店、2007年2月、p.897-912、ISBN 978-4-567-24403-9〕。このようにエネルギー貯蔵物質としては極めて優れているが、そのに対する極端な不溶性は酵素によって代謝される際に障害となる。脂質滴のトリアシルグリセロールをエネルギー生産のために各組織(骨格筋心臓、腎皮質など)に運ぶ際は次の手順が踏まれる。
#ホルモン感受性リパーゼが脂質滴の表面に移動する。
#リパーゼによりトリアシルグリセロールが加水分解され、脂肪酸が遊離する(リン脂質ホスホリパーゼにより加水分解される)
#血液中に出た脂肪酸が、可溶性タンパク質である血清アルブミンと結合し、不溶性が打ち消される。
#血流に乗って筋組織などに運ばれ、血清アルブミンから遊離した脂肪酸が脂肪酸トランスポーターから細胞内に取り込まれる。
このように各細胞に取り込まれた後、脂肪酸の活性化、β酸化を経て、アセチルCoAが生成されるのである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「Β酸化」の詳細全文を読む




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