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ΓδT細胞 : ウィキペディア日本語版
ΓδT細胞

γδT細胞(ガンマデルタTさいぼう)とは細胞表面に普通のT細胞とは異なったタイプのT細胞受容体を持つ細胞集団のことである。ほとんどのT細胞はα鎖、β鎖と呼ばれる2つの糖タンパク質から構成されるT細胞受容体を持つ(この一般的なT細胞はαβT細胞と呼ばれることもある)。それに対し、γδT細胞はγ鎖とδ鎖からなるT細胞受容体を持つ。このグループのT細胞はαβT細胞と比べると、はるかに少数であるが、腸粘膜における上皮細胞間リンパ球(intraepithelial lymphocutes, IELs)として知られるリンパ球集団の中では多数を占める。
γδT細胞を活性化する抗原分子は未だにほとんどよく知られていない。MHC-IB(MHC-Iに類似するが、多様性が乏しい分子群)を認識することはあるものの、γδT細胞は抗原消化と主要組織適合抗原 (MHC) によるペプチドエピトープの提示を必要せず、抗原を直接認識する点で独特である。さらにγδT細胞は脂質抗原の認識においてはαβT細胞に優ると考えられている。γδT細胞は進化学的に原始的であり、ヒートショックプロテインのようなストレスシグナルで活性化するのかもしれない。
また、マウスの表皮内にはγδT細胞の亜集団が存在している。もともとThy-1陽性表皮樹状細胞 (Thy-1+DEC) と表現されたこの細胞集団は一般的に表皮樹状T細胞 (DETC) として知られる。DETCは胎児期に発生し、多様性の乏しい標準的なVγ3Vδ1型T細胞受容体を発現する。
==自然免疫系と獲得免疫系におけるγδT細胞==
γδT細胞の反応を導く状況は完全には理解されていない。また今まで言われている「生体防御の最前線」「制御性細胞」「自然免疫系獲得免疫系の架け橋」〔といったγδT細胞の考え方は、γδT細胞の複雑な挙動の一面に過ぎない。実際、γδT細胞は胸腺や末梢において他の白血球の影響下で分化するリンパ球の働き全体を形作っている。成熟γδT細胞は機能的に異なった亜型に分化し、健康な組織や免疫細胞、病原体や宿主、その防御反応に直接、もしくは間接的に無数の影響を与える。
CD1d拘束性NKT細胞などの他の多様性の乏しいT細胞受容体を持つ"非定型的"T細胞と同様に、γδT細胞は進化学的に原始的で早期に迅速に様々な異物と反応する自然免疫系と、再度の侵入に際したB細胞とT細胞による、時間を要するが抗原特異的で長期の記憶に基づく反応である獲得免疫系の境界に位置する。
* まず、多様な抗原と結合するためTCR遺伝子の再構成を行うことと記憶細胞が残ることからγδT細胞は獲得免疫系の一要素とみなすことができる。
* 一方で、様々な亜型が自然免疫系の要素とみなすことができ、この場合、制限されたTCRはパターン認識受容体として使われる。例えば、多数のヒトVγ9/Vδ2 T細胞は微生物が産生する共通の抗原に対し反応し、高度に多様性が制限されている表皮内Vδ1 T細胞はストレス下で発現する分子を持つ表皮細胞に反応する。
* 近年の研究でヒトのVγ9/Vδ2 T細胞が食作用を行うことが示された。この機能は元々自然免疫系の骨髄系細胞である好中球単球樹状細胞にしかみられないと考えられていたものである。
このように、複雑なγδT細胞の生態は自然免疫系と獲得免疫系の両者に広く行き渡るものである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ΓδT細胞」の詳細全文を読む




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