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透磁率(とうじりつ、)または導磁率(どうじりつ)は、磁場(磁界)の強さ ''H'' と磁束密度 ''B'' との間の関係を ''B'' = μ''H'' で表した時の比例定数 μ である。単位は H/m (ヘンリー毎メートル)、あるいは N/A2 (ニュートン毎平方アンペア)。 磁界の強さ ''H'' と磁束密度 ''B'' との関係、または ''B''-''H'' カーブの傾きになる。実用的な強磁性磁気材料では、磁化曲線はヒステリシスをもつので、透磁率は始め小さく(初透磁率)、その後大きくなる。 透磁率の大きい材料を芯につかえばより強力な電磁石になる。 真空の透磁率 μ0 との比 μs = μ/μ0 を比透磁率という。均質で等方的な媒質の比透磁率は、光学波長域では1である。 : 真空の誘電率 ε0 と真空中の光速 ''c'' との間には : という関係がある。 == 透磁率の値の例 == 以下の表を使用する場合は、強磁性体の透磁率が磁束密度によって大きく変化することに注意。例えば4%ケイ素鋼は通常0T付近で2,000の透磁率を持つが、最大では35,000にもなる〔G.W.C. Kaye & T.H. Laby, Table of Physical and Chemical Constants, 14th ed, Longman〕。そして実際には、十分に高い磁束密度中では任意の物質の比透磁率がほぼ1となる。 磁心として使用するための良い素材は、高い透磁率を持つものである。 パッシブ磁気浮上のためには、比透磁率1以下(負の透磁率に相当)の材料が必要である。 透磁率は磁場によって変化する。上の表に示した値は近似であり、記載の磁束密度においてのみ有効である。これらは周波数0においての値であり、実際には透磁率は一般的に周波数の関数である。高周波での透磁率は、磁場と磁束密度の間の位相差を考慮し複素数として表されることもある。 磁気定数()''μ''0はSI単位系における正確な値を持っている(すなわち、その値に誤差がない)ことに注意。なぜなら、アンペアの定義によって正確に4π × 10−7 に固定されるからである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「透磁率」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Permeability (electromagnetism) 」があります。 スポンサード リンク
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