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ة
(ター・マルブータ)はアラビア文字のひとつ。 の変形したものであり、本来の音価は t。 接続して文節構成された語の末尾にのみ存在でき、名詞、形容詞、もしくは数詞の語尾につくことでその語を女性形に変化させる。このとき、 の直前にある文字の母音価を a にする。 の本来の音価である t 音は発音上ではしばしば省略され、母音価 a のみとなることが多い。後続する語があるときはタンウィーンである場合も含めて原則として発音しなければならないが、口語においてはこれも頻繁に省略される。なお、その語の格がはっきりしないと文章が理解できない状況では語尾母音も含めて強調される。 「ター・マルブータ」とは と綴られ、これは の文字の上部が結ばれたことを意味する。すなわち、この文字の形状は の左右両端が結ばれ、まるくなった姿といえる。またアラビア書道など、カリグラフィーの書体によっては語頭および語中形の と似た字形で書かれることもある。
== ペルシア語圏での転写 == ペルシア語圏では通常、 に翻字される。もともとアラビア文字の打点は無く、混同するという理由から語頭形および語中形の使用を廃止したり、点を打つことによって文字の区別や識字性を高めるようになった経緯があり、そうした中で と同じ字形であった過去は持っている。しかし前述のようにター・マルブータとは の変形したものであり、h の音価を持つ とは別字である。 アラビア語では発音上、直前の文字に付く母音価が a になり、事実上 a の音価を持っていると解釈することはできる。これを と似たものと仮定すると ā の音が浮上する。この長母音を発音上 ah 音とみるならば、 への転写は音訳に由来するものということもできる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ة」の詳細全文を読む
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