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『ねこ耳少女シリーズ』(ねこみみしょうじょシリーズ)は、竹内薫原作、藤井かおり執筆協力、松野時緒作画による日本の学習漫画。萌え絵の美少女キャラクターをヒロインに据えて学術的な内容を解説する、いわゆる「萌え本」の体裁となっており〔『Walkerplus』2009年4月5日付。〕〔『J-CASTニュース』2009年4月12日付。〕、量子論や相対性理論、超弦理論といった物理学に関する題材をストーリー漫画の形式で解説している。 PHP研究所から2009年2月より既刊2冊(2010年2月現在)が刊行されている。正式なシリーズ名はないが、各作品の表紙タイトルにはふきだしで「ねこ耳少女の」という表記が入る。なお、出版社のウェブサイトにおける第2作の書誌情報には『「ねこ耳」シリーズ』という呼称が使用されている〔。 == 概要 == 第1作である『ねこ耳少女の量子論 萌える最新物理学』(ねこみみしょうじょのりょうしろん もえるさいしんぶつりがく)は2009年2月6日〔に刊行された。物語はヒロインに一目惚れした主人公が、量子論の話が好きな彼女の気を引くために、彼女と共に量子論の基礎的な概念を学んでいく内容となっている。ヒロインは「実は猫耳」という秘密を主人公に隠しており、物語の終盤ではシュレーディンガーの猫にまつわる話題が、量子の世界から来たというヒロインの素性を暗示するものとして登場する〔『ZAKZAK』2009年5月8日付。〕。発売後は全国の大学生協を中心に人気作となり〔、発売から2か月間で約45,000部が売れた〔〔。 2010年2月12日〔には第2作『ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論』(ねこみみしょうじょのそうたいせいりろんとちょうひもりろん)が刊行された。第1作の物語はヒロインの正体について謎の残る結末となっているが〔『薫日記』2009年2月8日付。〕、第2作は前作から登場人物などを引き継いだ続編となっており〔『ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論』、表紙カバー袖。〕、前作の最終章を発端として始まる構成になっている。第2作では題名の通り特殊相対性理論や一般相対性理論、超弦理論の解説が話題の中心となっている。 出版社のPHP研究所では、本シリーズに先駆ける形で萌え本のシリーズ『萌えて覚えるシリーズ』を刊行しており、第1作の企画は出版社から著者への依頼という形で立ち上げられた〔『MSN産経ニュース』2009年2月14日付。〕。第1作の題材として量子論が選ばれたのは、2008年に日本人・日系人のノーベル物理学賞の受賞が相次ぎ話題性があったためである〔。本シリーズは、ハードルが高く見られがちな物理学への「半歩入門」と位置付けられ〔「はじめに」『ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論』、12頁。〕、専門用語の解説なども分かりやすく噛み砕いた表現が志向されており〔〔、「萌え」の要素を導入したのも、理系と「おたく」は相性がよいという思惑や〔、難しい内容にあまり興味を持てないような読者を想定したものであるとされる〔。ただし原作者の竹内薫は、「萌え」のような作品に参入するのは今回が初めてで、完成した見本を受け取るまではあまり詳しくなかったといい〔、第1作の出版後には、読者の間には著者の「変身」を意外に受け止める形での反響もあったという〔。 物語は小説作家としての経験もある竹内が物理学の事実を解説し、それを元にして竹内の妻でもある藤井かおりが小説形式のストーリーを執筆したものを、漫画家の松野時緒が漫画化し、竹内の監修を経た上で、編集担当者が全体をまとめるという体制で執筆されている〔〔〔〔「おわりに――ワカラナイことこそ面白い」『ねこ耳少女の量子論 萌える最新物理学』、206頁。〕〔「おわりに」『ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論』、198頁。〕。主人公が好意を抱くヒロインは物理学に詳しい少女として描かれており、作中では主人公に難しい話を教えてくれる役割を担っているが〔「プロローグ」『ねこ耳少女の相対性理論と超ひも理論』、7頁/2コマ目。〕、原作者の竹内は、昔ながらの啓発本のように物知り博士が知識を授けていくような内容は避けるように留意したと述べており〔、恋愛作品を意図した内容となっている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ねこ耳少女シリーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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