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ATARU 中たる 当たる
諸星 あたる(もろぼし あたる)は、高橋留美子の漫画作品およびそれを原作としたテレビアニメ作品『うる星やつら』に登場する架空の人物で、同作の主人公である。『アニメ版うる星』での声優は古川登志夫、CRうる星やつら2、CRうる星やつら3では岸尾だいすけが担当。 == 特徴・設定 == 友引高校に通う高校生で、当初は1年4組〔原作第12話「性」で判明。〕、後に進級して2年4組になる。ラムは妻を自称するが、もちろん入籍していない〔男子は満18歳にならなければ婚姻できない。一方、女子は満16歳で婚姻可能。〕。原作を最初から読んでいない人には、主人公はラムであると思われがちであるが、「少年サンデーグラフィック」において「どちらが主人公か?」との質問に対し「わたしは諸星あたるが主役だと思います」との作者の発言がある。原作にも、面堂からあたるが主役であるということを認めている節があり、あたるが「俺が主役だ」と断言しているシーンが存在している。ちなみに、ラムも自分が主役だと思っていて、「ウチじゃないのけ?」とあたるに質問すると「俺が主役だったんだよっ!」と返答するシーンがあり、ラムの人気が出てどちらが主役かわからないこの漫画自体を揶揄しているようなシーンもある。 ラムの登場回数が激増した後半も、話が次の回へつづく時に「つづく」と言うのは最後まであたるであった(但し原作ではコタツネコがやっていた回が存在する)。 基本的には楽観的かつアホなことばかりする性格であり、クラス内では「並みのアホではない」として公認されている。また無類の女好きで、よくガールハント〔本作で「ナンパ」を指す。本作での初出は原作第17話「ディスコ・インフェルノ」。同作者の漫画『らんま1/2』のキャラである八宝斎もこの語を使用している。〕をしに町に出かけ、美人をみるや声をかけてナンパしている。連載中期頃より住所と電話番号を聞き出そうとするようになる。また、弁天やサクラなど知人の女性となると、いくらぶっ飛ばされようが平気でセクハラをする。劇中ではそれ程成功していないように思えるが、成功率は本人曰く40%。 相手が既婚者であっても口説いているが、水乃小路飛鳥のブラコン癖に対して正しくないと説教したり、間違いで作ったベタベタして抱き合う偽物のお雪と弁天を『つまらない物』と断じている。また原作で中学生の水乃小路飛鳥や面堂了子は口説くが小学生と勘違いしたスケ番3人組は無視している。また「結婚するとガールハントが出来なくなる」と語っており、結婚に対する考え方は正常と思われる。 頭の中は女のことしかなく、女性への関心は人工的に精神が女性そのもの(性転換症)に変えられてもなくならずにレズビアンになる程である〔原作第19話「女になって出直せよ」。〕。 母親同様に金銭に浅ましく、セコイ一面を持つ。 時折、皆が気持ち悪がった大食らいの芋虫を大事に育てたり、病院前を通るあたるに片想いしながら病死して幽霊になった少女、望の好意を受けデートをするなど、心優しい性格も垣間見える。女性は殴らないというポリシーも持っている〔但し、「憎み切れないろくでなし」において、しのぶの浮気癖が発動した際にはしのぶに手を上げようとして直後にしのぶにカバンで撃退されている。〕。この「女性に暴力を振るわない」は絶対の信頼を得ており、テンから「噛み付くとうつり、うつすと早く治る虫歯」をうつされたことが発覚しクラス全員が机や椅子をバリケードにして隠れた際にもあたる本人の1言で女子全員が出てきた程。また日記もつけており、ナイーブな面も持ち合わせている。 女性関係からみていくと、最初のガールフレンドは幼馴染にして同じクラスの三宅しのぶであるが、しのぶとの関係は、面堂終太郎の登場と共に自然消滅していく。 ラムに対しては、当初押しかけ女房的な態度を取られ、さらに拒絶すると執拗な妨害や電撃制裁を喰らわせられるので嫌がっていた。しかし、次第に表面上はラムに対して冷たい態度を基本的にとり続けるが、「ラムにガールハントを邪魔されるのは嫌だが、ラムがいなくなったり別の男に取られたりするのはもっと嫌」という程に本人にとってラムもかけがえの無い存在になっていく。 ラムがピンチに陥ったり拉致されたりするとラムをかばう行動や率先して助けにいく等の男らしい一面がある一方、しのぶが彼女であった時期にしのぶがレイに抱きつかれてその気になる、ラムがバレンタインのチョコをくれなかったり一時的に姿を消したり別の男と一緒に歩いていたりするなど、いわば想定外の行動を取られると、途端に動揺したり、激怒したり、不安になったり、嫉妬したり、時には泣いてしまう等といった男らしくない一面ももつ。この性格は早乙女乱馬に引き継がれている。 2年4組のクラス委員長であるが、男子限定でファッショ(ファシズム)政権を展開しようとした面堂の対抗馬として立てられたためのものであり、本人も委員長としての自覚がないので毎回、授業中にエロ本を読んでいたり、早弁をするなどきわめて不真面目である。原作第19話「女になって出直せよ」の林間学校においてビールを隠し持っていたのを初めとして未成年ながら度々飲酒する傾向も見られる。「さよならの季節」では委員長の後継者に自らメガネを指名した。それも曖昧な理由でなく委員長として本人なりに悩んだ末の結論である(ラムからは別れを突き付けられたと勘違いされ、電撃を受けた上に泣かれてしまう。メガネもラムを譲るものと勘違いしていた。)。しかしながら、クラスのほぼ全員があたるが委員長だった事をすっかり忘れていた。また、2年4組生徒が温泉マークを初めとする教師らに反抗する場合は中心人物となる。 「悲しき雨音」では数学が苦手と言っているが基本的に勉強はほとんど出来ない方である。但し「奸知」の意味が分からない藤波竜之介に意味を説明しているので、竜之介よりは若干学力はある。 生まれは4月13日の金曜日、仏滅で大地震の起きた日であり、チェリー(錯乱坊)曰く「世にも稀な凶運の相の持ち主」であるという。キャラクター設計の観点からみると、初期は災いを自身に呼び寄せる「凶運」が前面に出た受け身のキャラクターだったが、これでは話が続かないと原作者の高橋自身が判断し、徐々に女好きの面が強調され、基本的には楽観的で浮気性で世渡り上手なキャラクターに変化していった。しかも自身の不幸を積極的にばら撒いたり、悪用したりして事態を悪化させることも増える。 面堂とは、初対面時から犬猿の仲であるが本質は同じである。しかし本能に素直なために高校の女子生徒たちからは理性があり、才色兼備な面堂のほうが好かれている。また、日頃は面堂の方が男子に対して陰険だが、あたるもしばしば男卑女尊な行動をとっている。 初期においては母親から、「産むんじゃなかった」「アホの活造り」「どうしてこんなアホに育ってしまったの!」など、時には泣きつかれる事がある位、親子関係に問題があったが、あたるの方は母親が高校の授業参観に来たことに純粋に大喜びしたり、母親に泣きつかれてもヘラヘラしているなど、割と真っすぐ育っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「諸星あたる」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Ataru Moroboshi 」があります。 スポンサード リンク
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