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【名詞】 1. the other world 2. world of the dead =========================== ・ あの世 : [あのよ] 【名詞】 1. the other world 2. world of the dead ・ 世 : [よ, せい] 【名詞】 1. world 2. society 3. age 4. generation
霊界(れいかい)は、死後に霊ないしそれに類するものが行き着くとされる世界〔大辞泉〕。死後の世界。精神の世界〔大辞泉〕。非物質世界。 霊界という言葉が意味する内容は個々人や信仰(宗教的立場)によって異なる。 一般に霊界といった場合は前者の意味で用いられることが多く、あの世、後世、死後世などの表現でも呼ばれている。伝統的な宗教の中には、死者が存命中にこの世で行った善悪の行いや信仰心などに応じて、行き先が天国と地獄に分かれるとするものもある。また近年では、霊界は階層状の世界であり、魂の状態に応じてふさわしい層に行くとも言われるようになった。 == 歴史 == 霊や死後の世界という概念が歴史に登場したのは、実に6000年以上前の古代エジプトの時代までさかのぼる。古代エジプトのヘセプーチ王の棺に死者の書が描かれている〔世界最古の原典 エジプト死者の書 P4〕。古代のエジプト人たちは霊魂は死後、「バー」という鳥の姿になって、肉体からあの世にとびたち、あの世の楽園アアルで永遠の生を送ると考えていた〔世界最古の原典 エジプト死者の書 P4〕。 古代ギリシャの哲学者ではプラトンが霊界が存在していると述べ、あの世の様子についても語った〔金森誠也『「霊界」の研究: プラトン、カントが考えた「死後の世界」』〕。 不可知論の立場では、死後の世界については、あるにしてもないにしても、人間の認識能力では知ることはできないと考える。インドの仏陀は、死後の世界があるとも無いとも語らず、それよりも、いま苦しんでいる人の苦しみを取り除くことが先である、と述べた。こうした姿勢は無記と呼ばれている。 17世紀から18世紀のエマヌエル・スヴェーデンボリは霊界日記を記した〔金森誠也『「霊界」の研究: プラトン、カントが考えた「死後の世界」』〕。 18世紀にヨーロッパで唯物論 materialismという考え方がある程度広がったが、唯物論では物質以外は存在しないと考えるので、死後に霊が残るとは考えず、霊界の存在は想定しなかった。唯物論の立場からは、霊界という用語は霊実在論の立場から論じられていることにすぎない、という理解であった。 1847年には米国のアンドリュー・ジャクソン・デイヴィスが『自然の原理』The Principles of Natureという本を出版し、霊界の仕組みを説いた。 1857年にはフランス人アラン・カルデックが霊の生まれ変わりや死後の世界について記した『霊の書』(Le Livre des Esprits)を出版した。 1920年代にはイギリスのモーリス・バーバネルが霊媒役となりシルバーバーチの霊訓を伝えはじめた。そこには死後の世界、霊界に関することも多数含まれていた。 日本では、大正~昭和期に宗教大本を立ち上げた出口王仁三郎が、入神状態で多様な霊界の諸層について語り、『霊界物語』(全81巻)としてまとめた。また、その宗教大本から独立した浅野和三郎は、「心霊科学研究会」などの「霊界」を探求・研究する組織を創設し、「日本の心霊主義運動の父」と称されている。この流れから、浅野正恭、新倉イワオ 、中岡俊哉、三浦清宏、つのだじろう など多数の心霊研究家が輩出されている。 昭和~平成にかけて丹波哲郎が霊界に関する著書を多数出版、1989年には映画『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』を制作・公開した。2005年ごろには江原啓之や美輪明宏がテレビ番組オーラの泉に出演するようになり、人々のスピリチュアリズムや霊界に対する関心も高まった。 19世紀から20世紀にもなると自然科学に過度の期待を寄せる人々が増え、霊界のことまでも自然科学的に立証しようとするような試みも欧米諸国などで行われた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「霊界」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Spirit world (Spiritualism) 」があります。 スポンサード リンク
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