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『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(あのひみたはなのなまえをぼくたちはまだしらない)は、A-1 Pictures制作の日本のテレビアニメ作品。2011年4月から6月までフジテレビ・ノイタミナ枠などで放送された。全11話。略称は「あの花」〔『「あの花」製作委員会』など、公式に「あの花」という略称が利用されている。〕、「あのはな」〔もともと「あのはな」の予定でタイトルがデザインされていた。「あの花」の長井龍雪監督らに「あのはな」の裏話を聞いてきた.ZAPAnet総合情報局 (2011年11月21日)2011年11月24日閲覧。〕。2012年に漫画化、2013年8月31日には劇場版が公開された。2015年9月21日には実写ドラマが放送された〔。 == 概要 == アニプレックス、フジテレビ、A-1 Picturesが手がける完全オリジナルアニメーション企画「ANOHANA PROJECT」として2010年12月に始動した。監督は長井龍雪、脚本を岡田麿里、キャラクターデザインを田中将賀が務め、2008年に放送されたテレビアニメ版『とらドラ!』を手がけたスタッフが名を連ねている。また、テレビアニメ版と並行して、岡田による小説版が『ダ・ヴィンチ』で連載された。 幼馴染の死という過去を抱えた若者たちの淡い恋や罪の意識、絆や成長といった内容を扱う、ドラマ性を重視した内容が志向されており、物語の展開に従って複雑化していく人間関係なども描かれる〔。死んだはずの幼馴染であるヒロインが幽霊として主人公の前に現れるというファンタジー的な題材が用いられてはいるが、作中では彼女をアニメ的な幽霊のように描写することは避けられており、生きた人間と変わらず振る舞う姿を描写しながらも、その姿が鏡に映らなかったり、主人公以外の人物たちにその姿が見えていないことを示すことで、彼女が霊的な存在であることを描写している〔。 埼玉県秩父市が舞台設定のモデルとなっており〔〔〔〔『オトナアニメ』vol.21、60-61,73頁。〕〔脚本を担当した岡田麿里は地元・秩父市出身である。〕、実在する建物、風景などが多く登場する〔作中で舞台が秩父市であることを明示するシーンは、例えば以下がある。 オープニングに登場する寺の案内板の文字(「秩父17番定林寺」。作中でも何度も登場)、第1話にてあなるが所持していた高校の封筒の文字(「秩父市立緑ヶ丘高等学校」)、第4話でじんたんが腰を下ろしている神社入り口の石柱の文字(「秩父神社」)、および同神社の周囲に取り付けられている看板の文字(「秩父商工会議所 200m先」)、第10話であなるがファストフード店の窓から眺めた信号横の地名標識(「秩父駅入口」)など。また、作中でじんたんが道路工事のアルバイトをした場所は「ヒツジヤマ」(セリフで登場しただけなのでカタカナ表記)と呼ばれていたが、実際に秩父市内には羊山公園という公園がある。〕〔〔『オトナアニメ』vol.21、60-61頁。〕。監督を務めた長井龍雪は舞台について、東京との微妙な距離感や山に囲まれた土地の閉塞感といった雰囲気を舞台に重ねたとしている〔。放送前は舞台が秩父であることは伏せていた。アニプレックスのプロデューサー斎藤俊輔によれば、理由は「作品を見て評価してほしいという、すごくシンプルな考えからです」と述べている。しかし秩父市や西武鉄道〔舞台となる秩父に向かう路線(池袋線・西武秩父線)を持つ〕とは2010年秋から協議を進めており、電車の中吊り広告や沿線のポスター、秩父市の街に立てるフラッグなど一斉に展開できるように準備は整っていた。 先述の西武鉄道や秩父鉄道が本作に対して協力的であり、劇中で同社の電車(西武4000系電車)や駅(飯能駅・西武秩父駅)などが登場する。また、放送開始後には同駅構内や中吊り広告などで番組宣伝ポスターが掲示されている。2011年9月に開催されたイベント(後述)でも協力として加わったほか、記念乗車券なども発売している(後述)。 渋谷パルコPart.1にあるノイタミナショップや、秋葉原UDX内にある東京アニメセンターで作品の中で登場する秘密基地が再現された〔東京アニメセンターに「あの花」展が (2011年8月10日時点のアーカイブ) 東京アニメセンター公式サイトより。〕。なお、作中の小道具の一部は実在する商品を使用している〔主にサントリー・カルビー・赤城乳業などの商品〕。 監督の長井は、本作の内容があまりアニメらしくないことから、視聴者に受け入れられるのかという不安や葛藤も抱いていたとしているが、放送が始まると丁寧な演出などが話題になったという〔。2011年6月29日に発売されたBlu-ray第1巻の初動売り上げは約3万1000枚で、Blu-rayメディアにおけるテレビアニメ第1巻の初動売り上げとしては発売当時で史上3番目という記録を残した。2012年8月5日に開催されたファンイベントにおいて、2013年夏に劇場版アニメが公開されることが発表された。 平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編(劇場公開・テレビアニメ・OVA)に選出〔文化庁メディア芸術プラザ (2011年12月16日時点のアーカイブ) 2012年3月25日閲覧〕。2012年、この作品の功績により、長井監督が芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Anohana: The Flower We Saw That Day 」があります。 スポンサード リンク
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