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あまつかぜ(, DDG-163)は、海上自衛隊のミサイル護衛艦(DDG)である。日本初の艦対空ミサイル装備艦であり、現代武器システムの運用について貴重な経験を提供したほか、船体・機関設計でも後に多くの影響を残した。同型艦はない。 艦名は、古今和歌集において、巻第十七 雑歌上の872首目として収録された僧正遍昭の歌〔天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿しばしとどめむ〕に由来する。旧海軍の磯風型駆逐艦「天津風」、陽炎型駆逐艦「天津風」に続き日本の艦艇としては3代目。またこの艦名およびジェット気流からの連想により、現役中は公式のニックネームとして「ジェット・コースター」と称されていた〔が、波浪に対し思いの外よく動揺することからその名が付いたと、まことしやかに言われていた。 == 来歴 == 1957年(昭和32年)11月、来日中のアメリカ海軍作戦部長アーレイ・バーク大将と海上幕僚長 長澤浩海将との会談の席上、海上自衛隊に対して、当時まだ米海軍でも配備前であった新鋭艦対空ミサイルであるターターの供与に関する打診がなされた。これを受け、海自でも ターター・システム搭載艦に関する検討が開始され、1958年(昭和33年)8月には調査団を派米した。1959年(昭和34年)には、これらの調査・検討は海上幕僚監部による正式業務に移行し、これを受けて、ターター・システム搭載艦は昭和35年度(1960年度)計画艦として予算成立にこぎつけた。これによって建造されたのが本艦である。 当初は、あきづき型護衛艦をベースとした基準排水量2,600トン級で基本設計が行われていた。しかし派米調査により、この規模では納まらないことが判明、数次にわたる改設計作業を経て、1962年(昭和37年)夏、基準排水量3,050トン、機関出力6万馬力の基本計画がまとめられ、同年度予算において、この艦型拡大に伴う建造費増額への手当がなされた。しかしこのような経緯のために工期は大きく遅れ、起工は当初予定の1961年(昭和36年)10月に対して1962年(昭和37年)11月、就役は1963年(昭和38年)8月に対して1965年(昭和40年)2月15日となった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「あまつかぜ (護衛艦)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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