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いて座A *(いてざエー・スター、略号Sgr A *)は、我々銀河系の中心にある明るくコンパクトな天文電波源。より広い範囲に広がるいて座Aの一部分であり、仮説によると多くの渦巻銀河や楕円銀河の中心にあるとされる超大質量ブラックホールが、いて座A *にもあるとされる。 == 超大質量ブラックホール仮説 == いくつかの研究チームが電波のスペクトルで超長基線電波干渉法(VLBI)を使用することで、いて座A *の画像を得ることを試みた。現在波長1.3mmで行われた最も高い分解能の観測によると電波源の大きさは角度で37マイクロ秒である〔。これは天体までの距離を2万6000光年とするとその直径は4400万キロメートルとなる。太陽系と比較すると太陽から地球までの距離が1億5000万キロメートル(1天文単位)、惑星で最も近い水星が4600万キロメートルの距離となる。 いて座A *の中心に正しくブラックホールがあるなら重力レンズ効果のために、本当の大きさより大きく拡大された姿を見るだろう。一般相対性理論によると、ブラックホールのシュヴァルツシルト半径の少なくとも5.2倍の大きさが最低限観測されるだろう。約400万太陽質量のブラックホールでは、約52マイクロ秒が最小観測サイズになる。これは、観測された大きさ、37マイクロ秒よりずっと大きく、それはいて座A *の電波放射がブラックホールの中心からではなく、その周辺の明るい場所から起こっていることを示す。そこは事象の地平線の近くで、おそらく降着円盤か、もしくは円盤から放出される相対論的ジェットかもしれない 。 いて座A *の質量は370万太陽質量と見積もられている。この質量が直径4400万kmの球に閉じ込められるとすると、以前の予想より10倍高い密度となる。厳密に言うと、観測された質量と大きさを説明する他の構成は考えられない一方、このような質量と大きさでは天の川銀河の年齢より遙かに短い時間スケールで、ただ一つの超大質量ブラックホールまで崩れてしまうだろう〔。 結局見ているものはブラックホール自体ではなく、いて座A *の近くにブラックホールが存在するという仮定でのみ観測されるものである。観測された電波と赤外線のエネルギーはブラックホールに落ちていく何百万度にまで加熱されたガスとちりから放射される。ブラックホールからの放射はホーキング放射だけで、その温度は10−14ケルビンのオーダーなので取るに足らない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「いて座A*」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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