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『うろんな客』(うろんなきゃく、)は、絵本作家のエドワード・ゴーリーによるアメリカの大人向け絵本。1957年刊行。日本では柴田元幸の訳により2000年に発行された。ゴーリーの初期作品の一つであり〔柴田訳 (2000)、巻末「〈うろんな客〉とは誰か ゴーリーとルーリー」より。〕、ゴーリーの代表作の一つに挙げられている〔濱中編 (2002)、50頁。〕。 == 概要 == とある家庭に見たこともない奇妙な生物が入り込み、食事の輪に加わったり、家の中を歩き回ったり、様々ないたずらをしたり、わけのわからない行動を繰り返しつつ、17年以上も家に居つくという物語。 冒頭に「アリソン・ビショップに」とあるが、これはゴーリーの大学以来の友人であるアメリカ人女性作家ののことで、本作はゴーリーがルーリーに捧げた作品とされる〔。「ビショップ」はルーリーが結婚していた時期に用いていた姓である〔。ルーリーはゴーリーへの追悼文において本作を、ルーリーの「子供を産もう」という、ゴーリーにとって理解不能な決断へのコメントではないかと語っている。家族の中に入り込み、迷惑な行動を数多く繰り返しながらも家族はそれを追いだそうとはしない、この謎の生物の正体について、本作最後の1文に「It came seventeen years ago - and to this day It has shown no intention of going away.(日本語訳:『──というような奴がやって来たのが十七年前のことで、今日に至ってもいっこうにいなくなる気配はないのです』〔後掲『うろんな客』より、物語の最後のページを引用。〕)とあることから、「普通なら子供は、十七ともなれば、そろそろ家を出るものだ……〔柴田訳 (2000)、巻末「〈うろんな客〉とは誰か ゴーリーとルーリー」より、によるエドワード・ゴーリーへの追悼文を引用。〕」と、本作についての解釈を結んでいる。ルーリーは『うろんな客』刊行以前に出産していることから、日本語訳を担当した柴田元幸は日本語版のあとがきにおいて、この生物を子供の比喩との解釈を示している〔。また後には柴田は、この「子供の比喩」との解釈をあくまで解釈の一例とも述べており、実際には一つの解釈を押し付けられるものではなく、様々な解釈ができる作品であり、『マッチ売りの少女』のように夢の中の話とする解釈が最もしっくりくるとしている〔濱中編 (2002)、94-95頁。〕。 本作はファンの間での人気がひときわ高く〔、この謎の生物はゴーリーの作品群の中でも最も人気のあるキャラクターとなり〔、1974年にはこの生物の人形も製作されている。これは18インチ(約46センチメートル)ほどの背丈のもので、54体のみの限定で製作されており、マニアの間では非常に高値が付けられている〔濱中編 (2002)、71頁。〕。その後の1995年にも、やや小さめのサイズの人形が26体だけ追加製作された〔。さらに大きな人形がゴーリーと共に写っている写真もあるが、これは一般販売されたものではなく、宣伝用かゴーリーの自作と見られている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「うろんな客」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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