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おおぐま座W星(おおぐまざWせい、W Ursae Majoris、W UMa)は、おおぐま座の方角にある連星の変光星である。視等級は約7.9で〔、暗すぎて裸眼では見えないが、小さい望遠鏡を使えば見ることができる〔。視差の測定より、地球から約170光年離れていることが分かっている〔。 1903年、ドイツの天文学者グスタフ・ミュラーとポール・ケンプは、この連星系の光度が変化しているのを発見し〔岡崎彰 著 『奇妙な42の星たち』 誠文堂新光社、1994年4月1日発行、ISBN 4-416-29420-4、128頁。〕、その後、おおぐま座W型変光星という変光星の分類のプロトタイプ星となった〔。この系は、軌道周期0.3336日(8時間23秒)の接近した円形軌道を公転する1対の恒星からなっている〔。周期毎に、それぞれの恒星はもう一方を掩蔽し、等級が減少する。最も明るい時の等級は7.75であるが、主星が掩蔽されている時は0.73等級、伴星が掩蔽されている時は0.68等級暗くなる〔。通常の食変光星とは異なり、接触連星であるため、掩蔽の始まりと終わりを明確に定めることはできない〔『奇妙な42の星たち』、128-129頁。〕。 おおぐま座W星の2つの恒星は非常に接近しているため、外層同士が接触しており〔〔『奇妙な42の星たち』、131頁。〕、そのためどちらも水素の核融合でエネルギーを得ている主系列星を意味する同じスペクトル型F8Vpを持つ〔『奇妙な42の星たち』、129頁。〕。しかし、主星は、質量や半径がより大きく、1.19太陽質量、1.08太陽半径を持つ。一方伴星は、0.57太陽質量、0.78太陽半径である〔〔。 系の軌道周期は、恐らく質量転移か恒星磁場の破れのために1903年以来変化している。恒星表面には恒星黒点が観測され、強いX線放出が検出されており〔、おおぐま座W型変光星の特徴である強い磁気活動の存在が示唆されている。この磁気活動は、質量転移のタイミングや大きさを制御している可能性がある〔。 おおぐま座W星は、さらにADS 7494Bと呼ばれる12等級の伴星を伴い、宇宙空間を一緒に移動していると考えられている〔。 == 出典 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「おおぐま座W星」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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