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おきのどくさまウィルス
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おきのどくさまウィルス : ウィキペディア日本語版 | おきのどくさまウィルス
おきのどくさまウィルスは、井上夢人の小説『パワー・オフ』に登場する架空のコンピュータウイルス。ステルス技術で暗号化されており、しかも感染・複製のたびに暗号化のパターンが変化するため検出が難しいという設定になっている(実在するプログラムとしては、1992年にブルガリアで開発された「ミューテーションエンジン」等、そのようなウイルスが存在した(ポリモルフィックコードを参照)。ウイルス検出ソフトウェアのメーカは、単純なパターン一致検出ではない高度な検出手法を開発し対応した)。 == 概要 ==
=== 第一世代 === Windows(3.1以前のもの)に感染する。コンピュータの操作中にある条件が重なると発動し、CPUを完全にのっとって「おきのどくさま。このコンピューターはウイルスに感染しました」というメッセージをしばらく表示する。もともと売れないソフトウエアメーカーが自作自演でもうけるために開発したウイルスであるため、それ以上は特に実害のないウイルスのはずだったが、工業高校の実習中に電動ドリルの制御コンピュータが感染していたため、故障と勘違いして調べようとした生徒の手にドリルが刺さるという事故を引き起こし有名になってしまった。騒ぎが大きくなる頃に「ウイルス・スローター」という名称でウイルス駆除キットが発売されている。さらに工業高校での事件にショックを受けたウイルス作者(自作自演をしたソフトウエアメーカーにつとめるプログラマー)によって無料の駆除ソフトが配布されたことで、騒ぎは沈静化した。オリジナルのウイルスはオンラインソフト(アーカイバやゲーム)を通じて配布され、工業高校の場合は生徒が勝手にダウンロードしたゲームが媒介となっていた。なお「おきのどくさまウィルス」の名は、表示されるメッセージにちなんで命名された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「おきのどくさまウィルス」の詳細全文を読む
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