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『おそ松くん』(おそまつくん)は、赤塚不二夫とフジオプロによる日本の漫画作品である。『天才バカボン』以前に描かれた作品で、赤塚のギャグ漫画家としての確固たる人気を確立した。 == 概要 == 本作は、六つ子である松野兄弟やその周囲の人間たちが織りなすドタバタを描いたギャグ漫画である。 発想の原点は「1ダースなら安くなる」というアメリカの映画で、初期案では12人だったが、漫画のコマで描ききれる人数ということから6人のキャラクターが描かれた〔ひみつのアッコちゃんのコンパクトはなぜ…(徳間書店)掲載のインタビューより。〕。 赤塚のアシスタントを長年務めた北見けんいちによれば、イヤミやデカパン等のキャラクターデザインは、当時赤塚のチーフアシスタントだった高井研一郎が手掛けていたとのことで、1970年以降のチーフ作画はあだち勉が担当している。赤塚は「うまく脇役が描けない」と高井に依頼し、高井は六つ子以外のほとんどのキャラクターを創案し、イヤミの「シェー!」も初めて描いたとされる〔石田汗太「『赤塚不二夫』とは--漫画バカたちの『傑作』」『讀賣新聞』読売新聞東京本社、2008年9月10日、15面。〕。ただし、ネームだけは赤塚が一人で作成している。 もともとは全4回の短期連載の予定だったが、爆発的な人気を受け、掲載先を変えながらも長期連載を果たした経緯を持つ。 最初は「週刊少年サンデー」に1962年16号から1967年33号まで連載されていたが、「ボーイズライフ」(1966年4月号から12月号まで)や学年誌にも掲載され、1969年「週刊少年サンデー」21号掲載の(「いまにみていろミーだって」)まで小学館の各雑誌で作品が発表され続けた。なお、「少年サンデー増刊号」などで掲載されたスペシャル版では、チャーリー・チャップリンなどの映画作品の翻案が多い。のち「週刊少年キング」の1972年5号に『新おそ松くん』として掲載され(『チビ太の金庫破り』リメイク版)、同年13号から1973年53号まで再び『おそ松くん』の題名で連載された。 その後も小学館の学年誌での別冊付録として旧作が掲載されていたほか、テレビアニメ第2作の放送に際し講談社の「コミックボンボン」に1987年11月号から1990年3月号まで、同じく講談社刊行の「テレビマガジン」に1988年2月号から1990年1月号まで、新作が連載された。 また、1989年4月に発行された「週刊少年サンデー30周年記念増刊号」に『あの有名キャラクターは、いま!?』のタイトルで連載開始当時から27年が過ぎたという設定の4ページの読み切り作品が掲載。1993年に発行された「ビッグコミック 1993年6月25日号」では創刊25周年記念大広告としてサッポロビールの製品『黒ラベル』とのタイアップ広告『大人になったおそ松くん』が7ページのイラストと文章で掲載され、連載当時から25年後のメインキャストたちが登場した。 第10回(昭和39年度)小学館漫画賞受賞。同名の連続テレビアニメが1966年と1988年の2度製作され、月曜ドラマランド(フジテレビ)にて実写版も製作された。 また、2015年には本作を基にしたテレビアニメ『おそ松さん』の製作・放映が行われた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「おそ松くん」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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