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おたくのビデオ : ミニ英和和英辞書
おたくのビデオ[びで]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ビデ : [びで]
 (n) bidet, (n) bidet

おたくのビデオ : ウィキペディア日本語版
おたくのビデオ[びで]


おたくのビデオ』は、1991年ガイナックスが制作したOVA作品。全2話。各話50分。
== 概要 ==
おたくが誕生した1980年代を舞台にそのライフスタイルを描く青春群像劇〔『別冊宝島330 アニメの見方が変わる本』宝島社、1997年、p.236〕。第1話は「1982 おたくのビデオ」、第2話は「1985 続・おたくのビデオ」と題されており、後半はおたく文化が日本のトップ産業となる架空の未来が舞台となり、『宇宙戦艦ヤマト』に似た宇宙船でおたくたちが宇宙へ旅立って終わる〔堀田純司、GAINAX『ガイナックス・インタビューズ』講談社、2005年、p.492〕〔久保美鈴「オタクの未来を予測する」『SFアニメが面白い』EYECOM Files編、アスキー、1997年、p.124〕。なお、このエンディングはもともとガイナックス制作の『ふしぎの海のナディア』でラストシーンとして考えられたもの再利用である〔岡田斗司夫『遺言』筑摩書房、2010年、p.310〕。
当時のガイナックスは、テレビアニメ『ふしぎの海のナディア』などで生じた赤字解消のためにOVAを数作制作していたが、『炎の転校生』『サーキットの狼II モデナの剣』など漫画原作ものばかりで当時唯一のオリジナル企画が本作であった〔武田康廣『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを創った男たち』ワニブックス、2002年、p.133〕。
企画のきっかけは1989年宮崎勤が逮捕された東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の衝撃だった。この事件でおたくという言葉がメジャーになると同時に世間からのおたくバッシングが発生し、「自分はおたくではないが、あいつはおたくだ」とおたく内でもおたくバッシングが起こり、これらをテーマにアニメでおたくの実像を描こうとしたのが本作である〔岡田、2010年、pp.238、326-329〕。
自主映画のDAICON FILMゼネラルプロダクツをモデルにしたホビーショップなど、ガイナックスの自叙伝的な側面もある。「おたくの肖像」という随所に挿入された実写パートは、おたくの生態のフェイクドキュメンタリーで、撮影と演出は樋口真嗣が担当し、このパートの出演者はガイナックス関係者である〔堀田、2005年、pp.4、261、506-507〕。実写を挿入した意図は低予算で作ろうというもので、制作予算は50分ぶんをもらいながら、実写を挿入したおかげでアニメ制作費はその半分の予算で済み、実写部分についても出演者がガイナックス社員らでスタッフも仲間内ということで安上がりに仕上った。フェイクドキュメンタリーではあるが、彼らは本物のおたくであり、台詞はシナリオを元にしてアドリブを適当に交えている〔岡田、2010年、p.238〕。佐藤裕紀のガレージキットおたくの部分のみはやらせなしのドキュメントとなっている〔堀田、2005年、p.261〕。
アメリカでは、1992年に英語字幕版が正規リリースされた。アメリカの日本アニメファンが「OTAKU」という言葉を使い始めたのは本作がきっかけという説が存在し〔〔堀淵清治『萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』日経BP出版センター、2006年、p.232〕〔パトリック・マシアス著、町山智浩訳『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』太田出版、2006年、p.18〕、アメリカのおたくのバイブル的な作品になっているとも言われる〔〔武田、2002年、p.175〕。1995年9月にアメリカのペンシルバニア州で開催されたコンベンション、OTAKONの公式パンフレットには本作のバニーガールのキャラクターが使われていた〔岡田斗司夫『オタク学入門』太田出版、1996年、p.52〕。
なお、当時の詳細な販売形態、その後に発売された他メディア商品については、#映像商品を参照。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「おたくのビデオ」の詳細全文を読む




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