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おはん
『おはん』は、宇野千代による日本の長編小説。またこれを原作としたテレビドラマ、映画、舞台作品。宇野の代表作の一つでもある。 == 概要 == 1942年、浄瑠璃の取材のた徳島県に訪れていた宇野は、天狗久を中心に取材を行い「人形師天狗屋久吉」を書き上げた。その時に取材をしていた一人の男性の話を元に作品の着想を得る。 1946年、戦時統制で解散を余儀なくされていた自身の会社であるスタイル社が、産業経済新聞社社長前田久吉の支援もあり復興する。1947年12月、休刊していた季刊誌『文體』が復刊し、同時に連載が始まるが、1949年7月に第4号をもって『文體』は廃刊となった。翌1950年、『中央公論』6月号より再掲載され、1957年5月号までの8回の連載で完結した。 連載が完結した翌月の1957年6月、1本にまとめられ中央公論社から単行本が出版された。直後から大きな反響を呼び、「批評の神様」と呼ばれていた小林秀雄が褒めたことで文壇的評価が決定的になった〔カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「宇野千代」(1) 2013年2月5日放送〕。同年12月に第10回野間文芸賞、翌年には第9回女流文学者賞を受賞し、1961年にはドナルド・キーンの英語訳によりアメリカやイギリスなどでも発売された。晩年のインタビューで、宇野自身、本作が自分の最もよくできた作品であると語っている〔カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス「宇野千代」(1) 2013年2月5日放送(「自作を語る・“おはん”」1980年10月30日放送分から)〕。 以降、数回にわたり舞台化・映像化されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「おはん」の詳細全文を読む
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