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加古 里子(かこ さとし、1926年3月31日 - )は、日本の絵本作家、児童文学者。工学博士、技術士(化学)。本名は、中島 哲(なかじま さとし)。ペンネームの「里子」は俳号。かこさとし名義でも活動している。 == 人物・来歴 == 現在の福井県越前市に生まれ、8歳より東京都板橋区に育つ。成蹊高等学校 (旧制)から、東京大学工学部応用化学科に学ぶ。成蹊高校時代の教師に中村草田男がいた。 卒業後、昭和電工に入社。研究所勤務を続けるかたわら、川崎市などでセツルメント活動や、児童向け人形劇、紙芝居などの活動を行う。 最初に手がけた絵本は、ダムがどのように人々の生活に役立っているかを示した『だむのおじさんたち』(1959年)。1973年、47歳で昭和電工を退社した後はフリーで多作な活動を続けている。 『だるまちゃんとてんぐちゃん』(1967年)に代表される「だるまちゃん」シリーズなどのユーモラスな絵本から、『かわ』(1966年)、『たいふう』(1967年)などのいわゆる科学絵本に至るまで、幅広い作風を誇る。 『たなばた』における中部地方の伝統行事の描写や、「だるまちゃん」シリーズにおける子供の遊びの紹介など、だんだんと失われていく昔ながらの日本の文化を描き留めた作品が多い。また『とこちゃんはどこ』は『ウォーリーをさがせ!』のはるか先駆を成す作品である。 2008年、「絵本作家、児童文学者としてのユニークな活動と、子供の遊びについての資料集成『伝承遊び考』全四巻の完成」により菊池寛賞を受賞。『伝承遊び考』では2009年、日本児童文学学会特別賞も受賞している。 日本化学会にも所属。同学会は2009年、絵本を通じて子どもたちに科学の魅力を伝えてきた功績を称えるために「特別功労賞」を創設、授与した。 絵本以外の著書としては、絵本制作の方法論などを解説した『加古里子 絵本への道』(1999年)や、子供の遊びについての資料集成『絵かき遊び考』(2006年)、『石けり遊び考』(2007年)、『鬼遊び考』(2008年)、『じゃんけん遊び考』(2008年)などがある。『遊びの四季』で第23回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。 2013年4月、代表作の1つである『からすのパンやさん』(1973年)の続編を40年ぶりに4冊同時発売(『からすのおかしやさん』『からすのやおやさん』『からすのてんぷらやさん』『からすのそばやさん』)。また同年9月、同じく代表作の1つである『どろぼうがっこう』の続編を40年ぶりに2冊同時発売した(『どろぼうがっこうぜんいんだつごく』『どろぼうがっこうだいうんどうかい』)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「加古里子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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