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かなかんぶつ : ミニ英和和英辞書
かなかんぶつ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


かなかんぶつ : ウィキペディア日本語版
かなかんぶつ

かなかんぶつ(カナカンブツ)は、山梨県甲斐国)の郷土玩具江戸時代後期から明治時代中期頃までに流行した端午の節句における節供人形(節供飾り)。通称は「おかぶと(さん)」で、別称に「甲斐(甲州)かなかんぶつ」または単に「面」や「兜面」とも呼ばれる。
現在では廃絶したため一般的では無いものの、周辺地域では見られない甲州独自の節句飾りで、甲州だるまや甲州凧とともに山梨県の代表的な郷土玩具として知られる。
== かなかんぶつの概要と呼称 ==
かなかんぶつは紙製の張子面と前立を棒で支え、垂れを付けた簡素な一種の武者人形で、棒無しで吊すものもある。山梨県内において江戸後期から端午の節句における節句人形として用いられ、男子の健やかな成長や家勢の隆盛を示すものとして親戚や知人、親分〔山梨県では実の親子関係以外に、擬似的親子関係を結び親分が子分を従属させる代償に社会的後見を行う親分子分慣行が近世から戦後一時期に至まで存在した。〕などから贈られ、人目に付く縁側に飾られた外飾りの人形。
「かなかんぶつ」の語源は「金兜(かねかぶと)」が転化したとする説、「紙冠物(かみかんぶつ)」であるとする説がある。前者は『甲斐の落葉』において用いられ、『綜合郷土研究』や『日本人形史』がこれに倣い、『綜合郷土研究』では語源に関して「金兜(かねかぶと)」が転化したとする説を紹介している。後者は江戸時代の地誌『裏見寒話』〔『裏見寒話』は宝暦2年(1752年)に成立した甲府勤番士野田成方による地誌書で、甲斐国の民俗をはじめ様々な事柄が記されている。『甲斐叢書』所載。〕に「鶏冠物(とりかんぶつ)」の例があることからも、この説が支持されている。
一方で、上野晴朗は雛問屋の聞き取り調査・古文書調査から「おかぶと」が正しい呼称であると指摘している〔上野(1972)、pp.301 - 302〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「かなかんぶつ」の詳細全文を読む




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