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『がんばれ元気』(がんばれげんき)は、小山ゆうによる日本の漫画、およびそれを原作にしたテレビアニメ。ボクシングを題材にしている。 == 概要 == === 解説 === 1976年から1981年にかけて『週刊少年サンデー』(小学館)に連載された。単行本は、小学館少年サンデーコミックスより全28巻、ワイド版が全12巻刊行されている。第22回小学館漫画賞少年少女部門受賞作品。 『あしたのジョー』と並んでボクシング漫画の名作に挙げられる作品である。 かつて『あしたのジョー』に感銘を受けた小山ゆうが、戦いの中で成長する物語を描きたいとして、これまで用いていたギャグは一切使わずに、連載を開始した〔根岸康雄『まんが家インタビュー オレのまんが道(I)』小学館、1989年、pp.179-180。小山ゆうインタビューより。〕。当時のボクシング漫画が、歴史的大ヒット作となった『あしたのジョー』の影響から脱しきれない中、ジョーを意識しつつも全く異なる主人公像や境遇を描ききり、ボクシング漫画における新機軸を打ち出した。作者は本作について、『あしたのジョー』とは全て逆の物語にしようと考えて執筆したことを語っている〔宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』東邦出版、2003年、p.268、307.〕。漫画評論家の米沢嘉博は、『あしたのジョー』で死を描くまでにエスカレートしたスポ根路線のスポーツ漫画が、1970年代も後半になると再びかつての明るく元気なスポーツを描くようになったとし、その例として『がんばれ元気』を挙げている〔米沢嘉博『戦後野球マンガ史 手塚治虫のいない風景』平凡社新書、2002年、p.149.〕。同じく漫画評論家の村上知彦も、ヒロイックさやドラマチックさをなるべく描かない等身大の少年による日常的な作品として本作を挙げた〔村上知彦『イッツ・オンリー・コミックス 黄昏通信(増補版)』廣済堂出版、1991年、p.275.〕。また、ボクシング解説者郡司信夫は、本作の試合場面描写のリアリティについて「ルールを守った正しい打ち方でルール違反はひとつもありません。違反なしにボクシングの技術を描くことは大変難しいことです。」と絶賛している〔少年サンデーグラフィック『「がんばれ元気」完結記念号"カムバックヒーロー"』小学館、1981年、p.63。編集部へのファンレターより。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「がんばれ元気」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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