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きじ馬 ( リダイレクト:雉子車 ) : ウィキペディア日本語版 | 雉子車[きじぐるま]
雉子車(きじぐるま)とは、木製玩具の一種。「きじ馬」とも言う。素朴な作風が特色。きじ馬の「きじ」は「雉」と「木地」のダブルミーニングを持っていると言われる。 九州地方独特の玩具であり、野鳥のキジを模して木材を削って造り、車輪と紐を付属させ、屋外で牽引して遊ぶ。産地は福岡県、熊本県、大分県に集中するが、佐賀県や鹿児島県でも僅かに製作される。発祥の地は阿蘇を中心とする山岳地帯とされる。東北地方を中心に見られるこけしと比較されることがあり、こけしは屋内で遊ぶ静的な玩具であるのと対照に、雉子車は屋外で遊ぶ事を主眼とする動的な玩具であるという要素に、北国と南国の対比が反映されているという。 雉子車が九州地方にのみ見られる理由として、雉子が神話などで縁起の良い鳥として信仰されていた説や、日本国外の文化からの輸入、平家の残党などの山奥での隠遁生活と信仰から生まれた説などが挙げられる。 最初は山間の集落でのみ作られていたが、やがて里に伝播するようになった。それに伴い、彩色が施されたものが登場し、それまで人が乗れるほど大型の品が殆どであったものが軽量化、小型化するようになった。雉子車の種類は、福岡県山門郡瀬高町を中心に製作される清水系、熊本県人吉市などで生産される人吉系、大分県玖珠郡などで生産される北山田系の3つの系統に分類される。 == 材料 == ネムノキ、カシワ、スギ、マツ、ヒノキ、ヤマギリ、タラノキ、クルミの木などが材料とされる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雉子車」の詳細全文を読む
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