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きぶな : ウィキペディア日本語版
きぶな
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きぶな(黄鮒)とは栃木県宇都宮市郷土玩具である。
宇都宮市には「昔天然痘が流行った時に、黄色いフナが市中心部の田川で釣れ、病人がその身を食べたところ治癒した」という伝説がある。そのフナを模した縁起物である。長さ約30センチメートルの細い竹竿に吊り下げられた張り子。頭部は赤色、ひれは黒色、胴体が黄色、尻尾が緑色と色鮮やか。きぶなを食べた人は病気にならなかったが、きぶなを釣るのは難しかったため張り子を作って正月に軒下に吊るしたり神棚に供えたりしたのが始まり。
昔は宇都宮市新町の農家の副業として多くの人が制作していたが、その後浅川仁太郎(1906年1月30日生)と次男の浅川俊夫(1945年12月25日生)の2人だけが技術を継承した。その後は小川昌信が技術を継承した。
制作の手順をおおまかに記すと、きぶなの木型に和紙を張りつけて1日半ほど乾燥させる。きぶなの腹部を切って木型を取り出して切り口に紙を張る。ニカワできぶなのひれを付け半日ほど乾燥させてからひれを整型する。胡粉をぬり半日ほど乾燥させる。赤・黄色などの絵の具で着色する。
毎年1月11日の初市に上河原の初市会場と宇都宮二荒山神社の参道で販売されてきた。宇都宮市内の物産店でも販売するようになった。小川昌信の店は「ふくべ洞」といい、宇都宮市大通り2-4-8にある。
きぶなは通常は張り子や土鈴であるがハンチング帽などの派生品もある。ご当地キティや日本酒の銘柄としても使用されている。黄鮒を模した最中もある。2015年9月30日現在、YouTubeにもきぶなの紹介動画があるので、そちらも参照されたい。
== 参考文献 ==

*『宇都宮の手仕事』 1980年 宇都宮市教育委員会・半田昭
*『宇都宮の民話』 1983年 宇都宮市教育委員会・半田昭
*『栃木民俗探訪』 2003年 下野新聞社 ISBN 4882862042
*『下野の手仕事』 2005年 柏村祐司 随想舎 ISBN 4887481063

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「きぶな」の詳細全文を読む




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