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こうのとりのゆりかご~「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来~
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赤ちゃんポスト(あかちゃんポスト)は、諸事情のために育てることのできない新生児を親が匿名で特別養子縁組をするための施設、およびそのシステムの日本における通称である。日本では唯一、熊本県熊本市にある慈恵病院がこのシステムを採用しており、同病院では「こうのとりのゆりかご」という名称を使用している。日本国外でもこの様なシステムを採用している国や地域が多数存在する。 == 概要 == 設備の目的は、赤ちゃんを殺害と中絶から守ることにある。特に新生児では外界に対する適応力(恒常性を維持する能力)が弱く、仮にいわゆる「捨て子」として何らかの施設前に放置されると野犬や低体温症・熱中症といった脅威に晒される危険性すらあるため、これらの危険から守るためにも設置されている。 設置に際しては多種多様な意見のあるシステムではあるが、一方で新生児は早急かつ安全に保護されてしかるべきだという意見もあり、道徳と人道の双方の観点からの議論がある(後述)。 この仕組みは、ベルリンの壁崩壊後のドイツ国内にて旧東ドイツ地域を中心にNPO・病院などにより次々に設置され、現在はドイツ全国約100箇所に設置されている〔http://japan-indepth.jp/?p=15262〕。ハンブルクでは2000年の開設以来5ヵ年間に22人の赤ちゃんの命が救われた。こと同地域では、冬季に夜間の温度が氷点下にまで下がるにも拘わらず、慈善団体施設の前に放置された乳幼児が凍死した事件が契機となって設置が進んだという事情も報じられている。 これらでは、屋外と屋内に扉が設けられ、中には新生児の入ったバスケット程度の空間があり、冬は適度に保温され、夏は猛暑に晒されることが無いように工夫されている。この中に新生児を入れると、宿直室の呼び出しブザーなどに直結されたセンサーが働き、職員がすぐさま安全に保護できるような工夫も見られ、その一方ではポスト内部に捨てに来た親向けのメッセージカード(手にとって持ち帰ることができる)が用意され、このカードに同ポスト設置施設や児童相談所などの連絡先が記載されており、後々後悔して親であることを名乗り出る際に役立つといった配慮も見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「赤ちゃんポスト」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Baby hatch 」があります。 スポンサード リンク
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