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こきりこ節 : ミニ英和和英辞書
こきりこ節[こきりこぶし]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [せつ, ぶし]
  1. (n-suf) tune 2. tone 3. knot 4. knob 5. point

こきりこ節 : ウィキペディア日本語版
こきりこ節[こきりこぶし]

こきりこ節・筑子節(こきりこぶし)は、富山県南砺市五箇山地方(旧 東礪波郡平村上平村利賀村)に伝わる麦屋節とともに五箇山地方を代表する全国的に有名な古代民謡(古謡)である。
1953年昭和28年)に、改正前の文化財保護法に基づき、文化財保護委員会(現 文化庁)第四次選定の「助成の措置を講ずべき無形文化財」に選定され、1973年(昭和48年)11月5日には「五箇山の唄と踊」の中の一曲として、国の選択無形民俗文化財に選択された。なお現在も保存伝承団体が複数あり、それぞれの団体で保存・育成に努めている。
== 概要 ==
こきりこ節は、「越の下草」や二十四輩順拝図絵「奇談北国順杖記」などの古文献にも記載される日本の民謡の中でもっとも古い民謡とされ、古くから上梨(かみなし)地区(旧 平村)にある白山宮の祭礼にて唄い継がれる五穀豊穣を祈り祝う大らかで素朴な民謡だが、大正末期から昭和の初めにかけて始まった電源開発によって、陸の孤島といわれ長い間外界と隔絶されていたこの地も、他地区への人の流出、また交流が始まるとともに完全に忘れさられる危機が訪れたが、1930年(昭和5年)に西条八十(さいじょうやそ)が五箇山へこきりこ節の採譜のために訪れたことがきっかけとなり、1933年(昭和8年)ころより五箇山民謡を採集していた地元小学校校長で郷土民謡研究家であり、のちに越中五箇山筑子唄保存会を設立、初代会長となる高桑敬親が、1951年(昭和26年)上梨地区にて唄を覚えていた「山崎しい」という老母の演唱に採譜し発表したことで不伝承の危機を免れた。山崎しいは幼少のころ「コッケラコ」という唄を、中屋の太助という爺から教えられたといい、この爺はキセル2本をそれぞれ両手に持ち、指で回して打ち鳴らしながら唄ったという。
1953年(昭和28年)には無形文化財に選定されたことを受け、東京日本青年館で行われた全国郷土芸能大会に出場した。
全国的に広く知られることとなったのは、文部省(現 文部科学省)が1969年(昭和44年)に中学校の音楽教材として指定したことからである。またエリザベス2世 (イギリス女王)が1975年(昭和50年)に来日した際、宮中晩餐会にて日本の伝統的古謡としてこきりこ節がバックミュージックとして流された。
利賀地方(旧 利賀村)にはこっきりこ節として伝承されており、また南砺市城端地区(旧 城端町)にも麦屋節とともにこきりこ節ほかいくつかの五箇山民謡が伝承されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「こきりこ節」の詳細全文を読む




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