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こぎつね座CK星(CK Vul)は、1670年に当時のはくちょう座(現在ではこぎつね座)に出現した新星。新星としては1670年はくちょう座新星(N1670 (Cyg))である。フランスの天文学者ヴォワチュール・アンテルムが最初に発見したが、他にもダンツィヒのヨハネス・ヘヴェリウス、ヘヴェリウストスやジョバンニ・カッシーニらも観測を行った。 アンテルムは、1670年6月20日にアルビレオ(はくちょう座β星)の南西方向に3等星ほどの新星を発見した。7月25日には、ヘヴェリウスもこの新星を独立して発見した。アンテルムは8月まで観測を続けたが、一時観測を中断して後にもう一度その位置を探ってみたところ消えてしまっていた。ところが、翌1671年3月に再び明るさを増し4等星として認められ、4月には2.6等に達した。1年後の1672年3月には6等まで暗くなり、以後誰にも見られなくなった。 この新星が出現した位置は、30年ほど後にヘヴェリウスによってこぎつね座が設定されたので、この新星は今日ではこぎつね座CK星と呼ばれる。 2015年(平成27年)3月23日、当初より新星とされていたこぎつね座CK星は2つの星の衝突「レッド・トランジェント(高輝度赤色新星)」による現象であることが、学術誌「ネイチャー」にて掲載された。 == 星の衝突の発見 == 1672年以後誰にも見られなくなったこぎつね座CK星は1980年代にダンベルのような形をした暗い星雲として再発見される。 2014年(平成26年)今回論文を執筆したヨーロッパ南天天文台のトマシュ・カミンスキー氏らが3台の望遠鏡を用いてこぎつね座CK星の観測を開始。 南米チリにあるAPEX望遠鏡による観測結果に大量の重窒素や、荷電分子が存在していることが発見された。 同様に銀河系で「レッド・トランジェント(高輝度赤色新星)」を起こした「さそり座V1309」が参照されこぎつね座CK星に含まれる分子が解析された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「こぎつね座CK星」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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