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こん棒 ( リダイレクト:棍棒 ) : ウィキペディア日本語版
棍棒[こんぼう]

棍棒(こんぼう、)とは、人が握り振り動かすのに適度な太さと長さを備えた丸い棒のこと。殴打用の武器として扱われることが多く、武器としては最も基本的な物の一つである。原始時代から現代に至るまで使用されている。
==概要==
武器としてみると単純なつくりで、適当な長さのを振り回すだけである。猿人原人が手にしたぎれやが発祥であり、ここから加工や強化が行われて発展し、柄頭を備えたメイスなどが生まれた。扱いが容易なことから、現代においても広く使用されている。
非金属の同一材質で作られた棍棒を単体棍棒、複数の材料を組み合わせた物を合成棍棒と呼ぶ。材質は主に木や骨だが、現代では炭素繊維強化プラスチックや硬質のゴムで作られた棍棒もある。片方の端に打撃部をもつ場合が多いが、取り回しを重視した細い直線棒状をした棍棒があり、こちらは主に武術で用いられる。投擲して使用する投げ棍棒は主に狩猟用として用いられた。
古い基本的な武器であるがゆえに、棍棒が象徴する意味合いも国や時代、文化により多岐に亘り、暴力性・野蛮性といった物から、権力の象徴としての職杖までその幅は広い。
なおトランプのクラブ(クローバー)は、ギリシャ神話に登場するヘラクレスの持つ棍棒が、先端に三つの突起を持つメイスであったためシャムロック(三つ葉植物)の別名として定着したものである。厳密には棍棒からではなくツメクサの形を模したデザインであり、農民を表す。しかし前述のとおりヘラクレスの棍棒も似た形で描かれているものが存在するため、完全な誤りとも言えない(タロットカードの小アルカナのワンドとの類似性も高い)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「棍棒」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Club (weapon) 」があります。




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