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『こゝろ』(こころ)とは、夏目漱石の長編小説。漱石の代表作の一つ。1914年(大正3年)4月20日から8月11日まで、『朝日新聞』で「心 先生の遺書」として連載され、同年9月に岩波書店より漱石自身の装丁で刊行された〔初版本の装丁は背表紙が「こゝろ'」、収める箱の背は「心」、100年記念の特装版の題は、漱石が書いた序文の表記に合わせて、漢字ひと文字の「心」に決めた(「フロントランナー 祖父江慎」朝日新聞2014年9月27日)。「漱石」というペンネームも言い間違いから生まれているようにへそ曲がりで、その根底には「正しさへの疑い」がある。〕。なお、自費出版という形式ではあるが、この作品が岩波書店にとって出版社として発刊した最初の出版物である。 連載開始からちょうど100年たった2014年4月20日に、『朝日新聞』上で再度連載が開始された。 日本一売り上げている本で2014年の時点で705万500部売り上げている。 == 背景 == 漱石が乃木希典の殉死に影響を受け執筆した作品である。後期三部作とされる前作『彼岸過迄』『行人』と同様に、人間の深いところにあるエゴイズムと、人間としての倫理観との葛藤が表現されている。明治天皇の崩御、乃木大将の殉死に象徴される時代の変化によって、「明治の精神」が批判されることを予測した漱石は、大正という新しい時代を生きるために「先生」を「明治の精神」に殉死させる。 元々、漱石は色々な短編を書き、それらを『心』という題で統一するつもりだった。しかし、第1話であるはずの短編「先生の遺書」が長引きそうになったため、その一編だけを三部構成にして出版することにし、題名は『心』と元のままにしておいたと、単行本の序文に記されている〔なお、序文では『心』と表記されているが、それ以外は全て「こゝろ」という表記で統一されている。序文の内容は、外部リンク『心』自序を参照。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「こゝろ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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