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果実(かじつ) #生物学上:受粉した雌しべの子房が発達した部分と、その付属器官のことである。単に実(み)とも言う。 #実用上:果物や野菜として利用される。 == 生物学上の果実 == 生物学的には、果実とは被子植物の、その中に種子を含む構造のことである。被子植物の種子は子房の中で成熟するから、子房が果実になる部分であり、すべての被子植物の種子は果実に入っている。いわゆる果実という言葉が肉質で食せるものとの印象を与えるのは、そのような果実を形成する種が少なからずあってそれがヒトにとって重要な食料であったことによる。このような果実は、植物の繁殖戦略として、動物の食料になる部分を種子の周りに発達させ、食われることで動物の体内を通じて種子の散布をおこなうという目的のために進化したものであると考えられる。逆にそのような部分を持たない場合、一般には果実と認識されない例も多い。後述の痩果は、往々にして種子と同一視される。 裸子植物は果実を形成しないが、食べられる部分を種子のそばに持つものもある。花床がやわらかく発達して食えるイヌマキなどの例がある。 動物の側から見ると果実は往々にして糖類に富み、消化のよい食物である。そのため葉や茎を食べる草食動物のような消化の難しさはなく、特殊な適応はさほど必要ない。したがって、果実食と草食はかなり異なるものと考えた方がよい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「果実」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fruit 」があります。
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