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『さすらい人』(''Der Wanderer'') D493 (D489)〔版を区別する場合、第一版がD489、第三版(もしくは第二版)がD493(1821年に作品4-1として出版)。〕は、フランツ・シューベルトによる歌曲。詩はシュミット・フォン・リューベックによる。この世のいずこにも幸福を見いだせぬさすらい人の心が歌われた、シューベルト若き日の楽曲である。出版された時は「不幸な男」というタイトルであった。また、主人公が理想の国を追い求めて歌う途中の主題(詩で言うと第2節の部分)は、1822年出版の『さすらい人幻想曲』に引用された。 また、シューベルトには同じく「さすらい人」と題する、フリードリヒ・シュレーゲルの詩による歌曲(D649)がある。 == 概説 == 嬰ハ短調、4分の4拍子。三連符の重苦しい前奏で始まり、「山を越え、この地にやってきた」と歌い始められる。それを受けて、「自分は自分自身の安息できる地を、ため息をつきながら探してきた」と歌われ(この部分が『さすらい人幻想曲』に引用されている)、そこから同主長調のホ長調に転調し、「どこにあるのか、私の国は、私の祖国となる国、私自身の言葉が話されている国は」と、早いテンポで歌われるが、すぐに冒頭の雰囲気に戻り、最後に「この世ならぬ声が『お前のいないところにその国はある』と答えた」と結ばれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「さすらい人」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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