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『さっちゃんのまほうのて』は、手に障害を持つ女の子を主人公にした日本の絵本。1985年に偕成社より出版され、25年間で65万部のロングセラーとなった〔毎日の本棚「さっちゃんのまほうのて」発刊25周年 (毎日新聞 2010年7月22日)〕。 == 概要 == この本は「先天性四肢障害児父母の会」が「我が子や周囲に障害をどう伝えるか」という悩みに答える絵本を企画し、絵本作家田畑精一に制作を依頼したもの。「共同制作」として、著者欄には田畑の名前に続けて父母の会と のべ、しざわの名前が並ぶ。 絵本の執筆を依頼されたとき、田畑は受けるべきか迷ったが、会のスキーキャンプや餅つき、運動会などの活動に参加して、子どもたちや保護者らと交流し、母親たちの手記を読むうちに、障害を持つ子どもをしっかりと受け止め支え続ける父母の強い愛情を知るようになり、「明るく希望を抱ける作品」にしようと決心したという。 田畑は父母の会会員のさまざまな体験談を聞きながらのべ あきこ、しざわ さよこ らと構想を練り、物語をゆっくりと織りあげて行った。中でも「まほうのて」の説明が完成したのは、校了し、印刷にかかる直前だったという。編集を担当した安彦道代は、「これが田畑さんのペース」「絵本ができあがるまでに五年かかった」と振り返る〔安彦道代「田畑さんのペース」『別冊太陽 絵本の作家たち III』平凡社 2005年〕。 1985年に偕成社より出版され、2010年までの25年間で約65万部の静かなロングセラーとなった。2009年から2010年にかけて、出版25周年を記念する全国巡回原画展が日本各地で開かれている(先天性四肢障害児父母の会主催)〔絵本「さっちゃんのまほうのて」原画展 先天性四肢障害へ理解呼び掛け 2010年7月22日閲覧〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「さっちゃんのまほうのて」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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