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さつま湖 ( リダイレクト:薩摩湖 ) : ウィキペディア日本語版 | 薩摩湖[さつまこ]
薩摩湖(さつまこ)は、鹿児島県日置市吹上町中原にある湖沼である。古くは中原池と呼ばれていた。東シナ海から吹上浜を隔てて約1.5キロメートル内陸にある。吹上浜の砂丘により海が区切られて取り残された、砂丘湖あるいは海跡湖である。 湖の色は黄色に近いウーレ水色標準14番を呈し、pHは7.8である。湖岸付近にはハスやガガブタなどの浮葉性植物が繁茂し、絶滅危惧IB類に指定されているミズスギナも見られる。コイ、ギンブナ、ゲンゴロウブナなどに加え、ブラックバスやブルーギルも生息する〔『日本湖沼誌2』〕。 南東に枦ヶ峰城跡の丘があり、ツツジ、バラ、ツバキなどが見られ、市民の憩いの場となっている。西側には吹上浜運動公園があり、薩摩湖の北方約1キロメートルには正円池と亀原池が並ぶ。 == 歴史 == 江戸時代には真珠を産出していたという記録がある〔橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会 巻之29』 1843年〕。1954年(昭和29年)には中原池から薩摩湖に改名され、鹿児島交通が周辺をさつま湖公園として整備した。1955年(昭和30年)から1984年(昭和59年)までの間は西側湖畔に薩摩湖駅があり、昭和30年代には湖面をまたぐロープウェイ〔さつま湖ロープウェイは1956年(昭和31年)4月に開業し、1969年(昭和44年)5月に廃止された。斜長539m、高低差21m。兵頭二十八『日本のロープウェイと湖沼遊覧船』教育システム、2000年、47頁〕が運行されており、遊覧船も運航されていた。1962年(昭和37年)からはさつま湖花火大会が開催されるなど賑わいを見せていたが、昭和40年代に衰退した。さつま湖公園は2001年(平成13年)から吹上町の管理となり、2007年(平成19年)に閉鎖された〔『吹上郷土誌 通史編3』 pp.139〕。
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