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『さよならジュピター』(英題:''Bye-bye, Jupiter'')は、1984年に公開された東宝と株式会社イオの共同製作による日本のSF映画(特撮映画)およびその原案をノベライズしたSF小説。 == 概要 == 地球に接近したマイクロブラックホールを、木星の爆発により、軌道変更させようとするプロジェクトを軸に、さまざまな人間模様を描く。人類生存のために木星破壊も辞さない技術者グループと自然保護を訴える反科学の宗教集団との対立劇に、主役とヒロインの『ロミオとジュリエット』的恋愛要素が加わり、光線銃によるアクションなども盛り込まれたが、映画作品としての評価は非常に低く、「いろいろ詰め込み過ぎて破裂した」と、各方面で酷評されている。 制作費が当初予算の1/3程度に抑えられた〔実質製作費は6億円、宣伝費等を含めた総制作費は10億円。〕上に、予定していた映画監督の死去などの不運も重なり、当初の詳細なストーリーやプロットを活かしきる事ができずにヒット作とする事ができなかった。製作を担当した小松左京によると、配給収入は8億円であり、制作費の回収も未達という興行的失敗という結果に終わった。ビデオがある程度売れ、フジテレビに放映権が売れて地上波のゴールデンタイムで放映されたものの、小松はある程度の借金まで抱える事になった。 小松が執筆した小説版は、初期の映画の脚本を基にしたノベライズである。登場人物や地球の未来社会も綿密に描かれており、映画よりもこちらの方が評価され、1983年にSFファンの投票によって決定される星雲賞の日本長編部門賞を受賞している。 また映画内において、ブローチ型自動翻訳機(主演の三浦友和によるアイデア)や薄型ディスプレイ(株式会社SONY中央研究所より貸与)、木星大気圏突入型探査機(NASAのガリレオで実現)など、プロット面のテクニカルな要素で多くの小ネタが提示されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「さよならジュピター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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