|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 妖精 : [ようせい] 【名詞】 1. fairy 2. sprite 3. elf ・ 精 : [せい] 【名詞】 1. spirit
『さよなら妖精』(さよならようせい)は、2004年に東京創元社から刊行された米澤穂信の推理小説。 == 概要 == 岐阜県高山市をモデルとした地方都市・藤柴市を舞台に、語り部を務める守屋路行を含む4人の高校生と、ユーゴスラビアから来た少女・マーヤの交流を描いた青春ミステリ。マーヤと過ごす中で出会った日常の謎と最後にマーヤの帰郷先を特定する犯人当てと同質の謎解きを展開、同時に守屋の別世界への羨望を抱いた守屋の心理も描かれる。 本作はライトノベルのレーベルである「角川スニーカー文庫〈スニーカー・ミステリ倶楽部〉」で2作目まで『〈古典部〉シリーズ』を書き続けてきた著者が、初めて一般向けに発表した作品である。元々は『〈古典部〉シリーズ』の3作目として執筆されていた作品であったが、2002年12月、著者は扱われているテーマと同レーベルの読者層との乖離により本作を出せない状況に陥った。この際、笠井潔の推薦もあって、東京創元社が動き、全面改稿の末出版されることとなった〔『このミステリーがすごい!』2006年版〕〔『ユリイカ』2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険、「ミステリという方舟の向かう先:「第四の波」を待ちながら」(笠井潔との対談)92項より〕〔「米澤穂信のできるまで」(桂島浩輔・東京創元社編集者)より〕。2004年2月25日に〈ミステリ・フロンティア〉の第3回配本作品として単行本が発売され〔、2006年6月10日に創元推理文庫より文庫版が発売された。 また、本作のプロットは元々『〈古典部〉シリーズ』の完結編として構想されたものであり、内容もシリーズの主人公・折木奉太郎が架空の国から来た留学生との出会いから始まり場所の謎を解く物語だったものだが、「架空の国にすることでテーマの掘り下げが弱くなっている」という指摘を受け、ユーゴスラビアを扱ったノンシリーズ作として完成した〔〔『野性時代』2008年7月号、52項〕。なお、ユーゴスラビアは著者が高校時代に興味を持ち、大学時代に研究してきたテーマでもあった〔。 本作より十数年後を舞台としたシリーズ『ベルーフ』が『ユリイカ』2007年4月号に掲載された『失礼、お見苦しいところを』を皮切りに数編執筆されている。こちらでは本作のヒロインの一人である太刀洗万智が探偵役をつとめている。 『このミステリーがすごい!』2005年版では20位を記録した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「さよなら妖精」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|