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「すべての若き野郎ども」(原題:All the Young Dudes)は、デヴィッド・ボウイがモット・ザ・フープルに提供した楽曲。1972年にシングル・ヒットした。ロック界のスタンダード・ナンバーの1つとして知られる曲で、ロックの殿堂のスタッフや音楽評論家たちが選出した「ロックン・ロールを形作った楽曲」の500曲の中にも含まれている〔Experience The Music: One Hit Wonders and The Songs That Shaped Rock and Roll | The Rock and Roll Hall of Fame - 2012年5月31日閲覧〕。 == 解説 == モット・ザ・フープルにとって、CBSレコード移籍第1弾リリースとなったシングルである。イアン・ハンターがリード・ボーカルを担当。バンドは1969年にデビューして以来、シングル・ヒットに恵まれていなかったが、本作で初の全英シングルチャート入りを果たし、最高3位に達した〔。 本作は、グラムロックの讃歌と考えられている。このグラムロック・バンドは異性愛者の集まりであるが、ゲイ(同性愛者)の讃歌とも考えられている〔〔Happy 70th Birthday, Ian Hunter! - Speakeasy - WSJ By JIM FUSILLI , Jun 3, 2009. Wall Street Journal. 2016年1月28日閲覧。〕。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リードもそのように言っている〔: "It's a Gay Anthem! A rallying call to the young dudes to come out in the streets and show that they were beautiful and gay and proud of it."〕。 この時期の欧州は、冷戦下にありながらも欧州の一体化が進む中、1971年に欧州評議会がベートーヴェン「歓喜の歌」を欧州の讃歌にするというリヒャルト・N. 栄次郎 "青山" クーデンホーフ=カレルギー伯爵(欧州連合の父)による提案の採択を決定し、1972年1月より欧州の讃歌が実施された。このような時代背景のもと、1972年3月、モット・ザ・フープルは解散の危機にあった。その危機に「すべての若き野郎ども」を提供したのがデヴィッド・ボウイである。その頃のデヴィッド・ボウイは各地の公演でベートーヴェン「歓喜の歌」(Ode to joy)をオープニングに使用した〔http://www.bowie.sakura.ne.jp/features/bootleg/72-73.html〕〔: "Near the end of the Ziggy tour he had had enough of the opening music and replaced it with Beethoven's 'Freude Schöner Götterfunken' ('Ode to Joy')." (on google books )〕。 「すべての若き野郎ども」は、1992年4月20日に行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートにおいて、クイーンのメンバー3人、デヴィッド・ボウイ、イアン・ハンター、ミック・ロンソン、デフ・レパードのジョー・エリオットとフィル・コリンのコラボレーションとして演奏された。その模様は、映像作品『フレディ・マーキュリー追悼コンサート』で確認できる。また、ミック・ロンソンの遺作となったアルバム『ヘヴン・アンド・ハル』(1994年)にもジョー・エリオットのリミックスで同音源が収録された。 イアン・ハンターは、2001年にリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのツアーに参加した際にも「すべての若き野郎ども」を歌っており、その模様はライヴ・アルバム『King Biscuit Flower Hour Presents Ringo & His New All-Starr Band』(2002年発表)にも収録された。 モット・ザ・フープルの演奏による「すべての若き野郎ども」は、映画『JUNO/ジュノ』(2007年公開)で使用され、オリジナル・サウンドトラック・アルバムにも収録された〔Juno - Original Soundtrack: Songs, Reviews, Credits, Awards: AllMusic 〕。 ザ・クラッシュのアルバム『動乱(獣を野に放て)』には、アンサーソング「全ての若きパンクスども」が収録されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「すべての若き野郎ども」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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