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たら汁 : ウィキペディア日本語版
たら汁[しる, つゆ]

たら汁(たらじる、鱈汁、タラ汁)は、日本海側のタラの漁獲がある地域に存在しているタラの郷土料理のひとつ。味噌汁で煮た味噌煮込み料理。原料として安価なスケソウダラが多く用いられる。
== 解説 ==
富山県石川県山形県秋田県〔松本祥子、山田節子、出雲悦子、長沼誠子、秋田県における魚介類の調理文化―秋田県の特徴的な魚料理― 日本調理科学会誌 Vol.40 (2007) No.1 p.41-45〕、北海道北海道の食材と食文化 日本食生活学会誌 Vol.16 (2005) No.4 P296-301〕など日本海側の各地に存在している。山形県庄内地方ではどんがら汁
富山県朝日町では、漁師が、船の上で獲れたてのスケソウダラをぶつ切りにして食していたが、浜に戻ってから家族とともに食す慣わしとなり、地域の家庭料理として定着していった。この浜汁を夏の海水浴客や温泉客に提供したところ評判を呼び、今日の宮崎・境海岸(通称ヒスイ海岸)名物の定番料理となった〔富山の郷土料理レシピ集(富山県食生活改善推進連絡協議会)〕〔越中料理物語「たら汁」 (創作越中料理)〕。
富山県朝日町の浜に併走する国道8号沿いは「たら汁街道」と呼ばれて多くの店が立ち並び、観光客などに提供されている〔境名物 たら汁 (境自治振興会〈関の館〉)〕。乱獲や海水温の変化によって日本海のスケソウダラ水揚げ量は激減してしまったが、近年では北海道産などに切り替えて郷土の味を守り続けている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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