|
壁蝨
【名詞】 1. (uk) tick 2. mite ===========================
ダニ(壁蝨、蜱、蟎、螕)とは、節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目に属する動物の総称である。いずれも小型の生物で、体長1mm以下のものも多い。 全世界で約2万種とも言われており、形態・生態ともに非常に多様性に富むことから、現在の「ダニ目」という分類群について多系統であることが示唆されているが、研究は進んでいない。 == 名称・俗称等 == ダニを意味する漢字の内、中国語ではマダニ類を蜱()、それ以外のケダニ類、コナダニ類などを蟎()と区別し、総称として蜱蟎と呼ぶ。 欧米では大型の吸血性のダニであるマダニ類とそれ以外のダニを区別し、前者を英語でTick、ドイツ語でZecke、後者を英語でMite、ドイツ語ではMilbeという。日本語では「ダニ」という単語自体が害虫をイメージさせるが、英語圏では一般的な不快感が強いのは牧場で人畜に害を与える "Tick" であり、"Mite" にはそれほど一般の不快感は普遍的ではない〔青木(1968)p.14〕。 ダニを意味する日本語の方言語彙には、ごさらぎ(和歌山県)、さらげ(熊本県)、しだりめ(東京都八丈島)、たにこ(京都府)、たのほじ(島根県)、たんじろう(新潟県中魚沼郡)、だんにゃま(鹿児島県)、ふつみ(山口県)、やえ(山口県)などがある。逆に愛知県知多郡では、だにがハエの幼虫を意味した〔尚学図書編、『日本方言大辞典』、小学館、1989年〕。 また比喩表現として、寄生性の種の一部が吸血生物として非常に特徴的であることを指して、他人の稼ぎを巻き上げて生活するものに「社会のダニ」などという言い方をすることがある。このほか人に嫌われる者の形容に用いることがある〔『広辞苑』五版〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ダニ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Acari 」があります。 スポンサード リンク
|