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つらら女(つららおんな)は、日本に伝わる民話。人間の女になったつららの物語で〔多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社、1990年、196-197頁。ISBN 4-915-14644-8。〕、雪女と混同される場合が多い。 == あらすじ == 独身の男が、自分の家の軒下にぶら下がったつららを見つつ「このつららのように美しい妻が欲しい」と嘆いていると、その願いの通り美しい女が現れ、妻にして欲しいと願う。この女はつららの化身だったのだが、その顛末には諸説ある。 ; その1 - 東北地方、青森県、新潟県 : 氷柱女房(しがまにょうぼう、つららにょうぼう)ともいう。女は男と夫婦になったが、なぜか風呂に入るのを嫌がった。男は無理に勧めて入浴させたが〔急に「妻にして欲しい」とやって来た女に男が驚き、取りあえず入浴でもして気を落ち着かせるように言ったというバリエーションもある(『幻想世界の住人たち IV 日本編』)〕、女は一向に上がってこない。心配した男が風呂を覗くと、女の姿はなく、湯船に氷の欠片がわずかに浮かんでいた〔村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、224頁。ISBN 4-620-31428-5。〕〔冬の怪ソナタ はかない恋 (日本物怪観光通信 Woo 内) 2008年6月23日閲覧。〕。 ; その2 - 秋田県 : 上記と類似した話だが、この秋田の話のみ、独身男のもとに女が現れて結婚を願う話ではない。 : 大雪の夜、とある夫婦の家を1人の女が訪ね、宿を借りたいと頼んだ。夫婦は快く承知した。 : そのまま雪で外出もままならない日々が続き、女はその家に泊まり続けた。夫婦は気を利かせて風呂を沸かしたが、女はなかなか入らない。しかし夫婦の勧めを断りきれず、女は悲しげに入浴した。ところが女は一向に上がってこない。 : 心配した夫婦が風呂を覗くと、女の姿はなく、天井から1本のつららがぶら下がっていた〔水木しげる 『妖鬼化 5 東北・九州編』 Softgarage、2004年、42頁。ISBN 4-861-33027-0。〕。 ; その3 : 急にやって来た女は男と結婚したものの、春になると、女は姿を消してしまった。男は女に逃げられたものと思い悲しんだが、その年の内に別の女と再婚した。 : そして冬。男のもとへ、あの女がまた現れた。男が再婚したことを知った女は怒りのあまり、つららに姿を変えて男を刺し殺してしまった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「つらら女」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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