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つるや旅館(つるやりょかん)は、長野県北佐久郡軽井沢町にある老舗旅館である。数多くの文人たちが宿泊・滞在したことで知られている。堀辰雄の小説『美しい村』の舞台となっている宿でもある〔前田愛『幻景の街文学の都市を歩く』(小学館、1986年)〕。 江戸時代初期に中山道街道筋の宿場町・軽井沢宿の休泊茶屋「旅籠鶴屋」として開業。明治時代に入り、宣教師たちが軽井沢へやって来るようになり、「つるや旅館」は日本風の建物のまま西洋風の趣を取り入れて、1886年(明治19年)に旅館業に転じる。以降、大正から昭和中頃にかけて多くの作家が常宿とするようになった。 交通アクセスは、北陸新幹線・しなの鉄道軽井沢駅から車で約5分。旧軽井沢メインストリートの一番奥まったところにある。 == つるや旅館に宿泊した作家 == ;明治時代に宿泊した作家 * 正宗白鳥 - 1912年(明治45年)に初来館。以降、1926年(大正15年)に別荘に移るまで常宿とする。文人としては最も古い常宿客。 ;大正時代に宿泊した作家 * 室生犀星 - 1920年(大正9年)7月に初来館。以降、毎夏滞在。当時の当主、佐藤不二男とも親しかった。 * 芥川龍之介 - 1924年(大正13年)7月22日 - 8月23日、1925年(大正14年)8月20日 - 9月末に滞在。室生犀星と「つつじの間」に二人で滞在したこともある。『軽井沢日記』や『書簡集』につるや旅館を舞台とした記述がある。 * 谷崎潤一郎 - 1924年(大正13年)に滞在。 * 菊池寛 - 1924年(大正13年)に滞在。 * 堀辰雄 - 1923年(大正12年)8月4日に初来館。1924年(大正13年)8月4日、1925年(大正14年)7月9日 - 9月下旬まで滞在。以降、1933年(昭和8年)までほぼ毎夏滞在。1933年(昭和8年)は『美しい村』の年で6月 - 9月まで滞在。滞在時は「つつじの間」などに泊まる。1925年(大正14年)には上の家(638号)に別荘住まいをする。 ;昭和時代に宿泊した作家 * 島崎藤村 – 1941年(昭和16年)秋、2週間ほど滞在。 * 志賀直哉 - 1951年(昭和26年)、1954年(昭和29年)、1955年(昭和30年)の夏に滞在。 ;その後 * 石坂洋次郎 * 遠藤周作 * 柴田錬三郎 * 城山三郎 * 富田常雄 * 吉屋信子 * 安岡章太郎 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「つるや旅館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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